Special Lectures (Introduction to Mathematical Finance)
Numbering Code | G-SCI11 90251 LJ55 | Year/Term | 2022 ・ Intensive, year-round | |
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Number of Credits | 1 | Course Type | Lecture | |
Target Year | Master's students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Intensive | |
Instructor name |
NAKAGAWA HIDETOSHI (Part-time Lecturer) HINO MASANORI (Graduate School of Science Professor) |
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Outline and Purpose of the Course |
☆数理ファイナンス☆ 数理ファイナンスの中心的な話題である金融派生商品(デリバティブ)の価格付け理論を、2項モデル(離散時間モデル)および Black-Scholes-Mertonモデル(連続時間モデル)に基づいて学ぶことを目的とする。また、そのために必要となる確率論について、基礎からマルチンゲールという概念までをショートカットで学ぶ。 |
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Course Goals | 確率論において重要な条件付き期待値・マルチンゲールという概念までをまず理解する。そのうえで、2項モデル(離散時間モデル)およびBlack-Scholes-Mertonモデル(連続時間モデル)において、金融派生商品の価格付けが条件付き期待値やマルチンゲールとどのように結びついて計算されるかを理解する。 | |||
Schedule and Contents |
1.授業の全体像について、確率論ショートカット(1):確率空間、確率変数、期待値 2.確率論ショートカット(2):条件付き期待値 3.確率論ショートカット(3):マルチンゲール 4.2項モデル(1):2項モデルの構築 5.2項モデル(2):複製(ヘッジ)による価格付け 6.2項モデル(3):同値マルチンゲール確率測度による価格付け 7.2項モデル(4):価格付け演習 8.Black-Scholes-Merton モデル(1): Black-Scholes-Merton モデルの構築 9.Black-Scholes-Merton モデル(2): コール・オプションに対する Black-Scholes-Merton公式の導出 10.その他の応用の話題(アメリカン・オプション、信用リスクモデル) |
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Course Requirements | 集合論・測度論の基本的な知識を有していれば十分 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 予習課題および復習のための宿題に取り組んでもらう予定。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 特に指定はしない | ||
References, etc. |
S. Stochastic Calculus for Finance I, II, Shreve, (Springer (2004) )
授業全体をカバーするテキストとして、Shreve, S. Stochastic Calculus for Finance I, II, Springer (2004) を挙げておく(同書の翻訳である『ファイナンスのための確率解析I, II』もある)。 |