地球物理学特別講義6

Numbering Code G-SCI31 65244 LJ58 Year/Term 2022 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 1 Course Type special lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name ISOBE HIROAKI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course この授業の前半では、太陽物理学における主なテーマについて、その基礎的な物理と現時点での未解明の問題について解説する。その目的は太陽物理学の全体像を把握すること、そして太陽研究を例にして物理学を使って自然現象を理解することの面白さとその意味について考えることである。授業の後半では、太陽物理学と他の学問の境界領域における研究について紹介する。地球惑星科学やプラズマ物理学などの隣接分野だけでなく、歴史学や倫理学・人類学・科学技術社会論など人文社会科学との学際的な研究についても取り上げる。
Course Goals 本講義では,以下の三点を到達目標とする:

1.太陽物理学の主要課題についての基礎的な物理を理解すること。
2.太陽物理学の最近の研究動向について理解すること。
3.宇宙分野の学際的な研究についての知見を広めること。
Schedule and Contents 以下の項目について,各1回ずつ講義する予定である:

1. イントロダクション:太陽はどんな星か
2. 太陽物理で使う物理
3. 彩層・コロナ加熱とその理論モデル
4. 爆発現象(フレア)とその理論モデル
5. 長期変動とその理論モデル
6. プラズマ実験室としての太陽:磁気リコネクション研究を中心に
7. 歴史文献から探る過去の太陽活動
8. 人文社会科学にも拡がる学際的宇宙研究
Course Requirements 力学、電磁気学、熱力学の基礎は習得していることを前提とする。流体力学、プラズマ物理学も履修済みであることが望ましいが、必須ではない。
Study outside of Class (preparation and review) 予習は必須ではないが、事前にアップロードした資料については通読しておくことを勧める。また,講義中に講師が示唆する要点を利用して,各講義内容の復習を集中講義期間中に行うことが望ましい。
Textbooks Textbooks/References  資料を適宜配布する。
References, etc. E. R. Priest, "Magnetohydrodynamics of the Sun", Cambridge University Press, 2014
磯部洋明 「宇宙を生きる」 小学舘, 2019
京都大学宇宙総合学研究ユニット編 「シリーズ宇宙総合学1〜4」 朝倉書店, 2019
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