精神看護学高度実践実習IVB

Numbering Code G-MED22 5M347 PJ94 Year/Term 2022 ・ Year-round
Number of Credits 3 Course Type Practical training
Target Year 2nd year master's students Target Student
Language Japanese Day/Period
Instructor name SUGAWARA NORIKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor)
YAMANOUCHI TOMOKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course 地域精神看護領域の特有な問題を持つ対象への実践、コンサルテーション、調整、倫理調整、教育などの活動を、精神看護専門看護師や専任教員のスーパービジョンを受けながら実施し、地域精神看護領域の専門看護師として高度な看護実践能力を習得する。ストレングスやリカバリを促進する視点から、現場での看護の現状と課題について明らかにし、その解決策を考察する。


Course Goals 1.患者と家族の療養生活を支え、地域移行を促進する地域精神看護領域の専門看護師の実践的な役割について理解することができる。
2.特論や演習やこれまでの実習での学びを基盤に、包括的にアセスメントを行い、退院または地域移行の支援の対象である患者の特徴や療養上の課題について理解することができる。
3.退院支援または地域以降支援に関連する問題を有する患者と家族に対し、回復の視点に立ち、主体的な治療や療養生活への参加に向けた看護を実践することができる。
4.専門看護師が担当しているコンサルテーション事例に関わり、指導を受けながらコンサルテーションを行うことできる。
5.対象となる患者とその家族へのチームケアを行うために、看護職および他職種、関連機関と調整することができる。
6.院内で行われている教育活動や事例検討会に参加し、チームに向けた教育的役割と支援方法について理解することができる。
Schedule and Contents 学生は精神看護学実習ⅣA:リエゾン精神看護または精神看護学実習ⅣB:地域精神看護の2領域のいずれか、自らの関心に応じて選択し、精神看護学実習Ⅳを行う。
精神看護学実習ⅣB:地域精神看護  実習場所:京都大学医学部附属病院他 
地域精神看護をサブスペシャリティとする学生は、主に精神科病院の地域連携室・外来で精神看護専門看護師と専任教員の指導を受けながら、直接ケア、コンサルテーション、調整、教育を実施する。
実習期間:3週間  2回生前期4月~5月  *但し、実習施設との相談により、設定の変更はありうる。

1.事前学習
実習到達目標に沿った実習計画書と実習記録用紙一式を事前に作成する。実習指導者や教員の助言をもとに、適宜調整する。
2.受け持ち患者1~2名への直接ケアを行う。
学生は退院支援または地域移行支援に関連する問題を有する患者と家族を対象とし、事例の中で学生が実践可能な事例を選定する。受け持ち患者に包括的なアセスメントを通して、患者の特徴や療養上の課題について理解する。患者と家族の療養生活を支え、地域移行を促進する地域精神看護専門看護師の実際の役割について学び、自らが行う直接ケアに生かす。ストレングスやリカバリの視点に立ち、治療や療養生活について患者の意志決定を支援しながら回復に向けて直接ケアを実施する。
3.コンサルテーション
・学生は、精神看護専門看護師の活動に同席し、スタッフから専門看護師へのコンサルテーションの依頼に関するシステムや、コンサルテーション開始から終了までの一連の流れなど、実践の場におけるコンサルテーションの実際について学ぶ。
・学生が実践可能なコンサルテーション事例を、実習指導者とともに選定し、指導を受けながらコンサルテーションを展開する。
・精神看護専門看護師から指導を受けながら、コンサルティの抱える問題を明確にする過程を学び、医療チームのダイナミックスといった問題の背景となることなどを捉える力を養う。
・コンサルテーションの振り返りから、コンサルタントとしての自己の課題を考察する。
4.調整
・医師による受け持ち患者への医学的な指示の流れを理解するとともに、退院後の生活を見据え、自立支援サービス等の活用を検討し、退院支援または地域移行支援に関連する院内外の専門職らとの効果的な連携と調整の実際について学ぶ。患者とその家族の抱えている困り事や課題、生活の質を高めるための看護ケアの方向性について考察し、具体的な提案を行うとともに、多職種連携チームでの方針を共有しチームアプローチが展開できるように指導を受けながら調整を行う。
5.教育
・退院支援または地域移行支援や再発予防教育プログラムなど院内で行われている教育活動や事例検討会に参加し、チームに向けた教育的役割と支援方法について学ぶ。
・学生が担当可能な教育プログラムがあれば、精神看護専門看護師の指導のもと、企画・運営を行う。
・精神看護専門看護師が、直接ケアやコンサルテーションの中で果たしている教育的な役割について学び、自己の実践を振り返り考察する。
6.スーパービジョンとカンファレンス
学生は、実習指導者及び指導教員から適宜スーパーバイズを受ける。カンファレンスは、実習の初日と実習最終日、または必要に応じて追加設定し、実習指導者や指導教員を交えて行う。地域精神看護領域の看護活動に参加した事例を通して、精神看護専門看護師の役割機能と活動の意義について考察し報告する。また、自らのかかわりを振り返るとともに、ストレングスやリカバリを促進する視点から、現場での看護の現状と課題について明らかにし、その解決策を考察する。
7.課題レポート
・高度実践看護の展開を通じて学んだ地域精神看護領域の専門看護師の役割機能と活動の意義、および自己の今後の課題についてまとめる。
Evaluation Methods and Policy 実習到達度と実習平常点(出席状況、カンファレンスでの発言、実習への取り組み、記録)にて80点、課題レポート(20点)
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) ・受け持ち患者の状況に応じて、病態、治療、援助に関するエビデンスおよび最新の知見を調べておくこと。
・実習計画について、指導教員、実習指導者と主体的に打ち合わせをすること。
・実践した看護に関するレポートは、理論や文献と照らし合わせながら科学的に考察すること。
Textbooks Textbooks/References 適宜、指示する。
References, etc. 学生自身で検索し活用する。
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