精神看護学高度実践実習IVA

Numbering Code G-MED22 5M346 PJ94 Year/Term 2022 ・ Year-round
Number of Credits 3 Course Type Practical training
Target Year 2nd year master's students Target Student
Language Japanese Day/Period
Instructor name SUGAWARA NORIKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor)
YAMANOUCHI TOMOKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course リエゾン精神看護領域の特有な問題を持つ対象への実践、コンサルテーション、調整、倫理調整、教育などの活動を、精神看護専門看護師や専任教員のスーパービジョンを受けながら実施し、リエゾン精神看護領域の専門看護師として高度な看護実践能力を習得する。
精神看護と一般診療科における看護とをつなぐ役割を果たすにあたり、一般診療科において精神的な問題を抱えている患者や家族に対する包括的なケアを提供する上での課題を明確にし、その解決策を考察する。
Course Goals 1.精神看護の知識や技術を、一般診療科において精神的な問題を抱えている患者や家族に用い、包括的で質の高いケアを行うリエゾン精神看護専門看護師の実践的な役割と機能を理解することができる。
2.特論や演習、これまでの実習での学びを基盤に、一般診療科において精神的な問題を抱えている患者や家族に対する包括的なアセスメント、計画立案、直接介入、評価を行い、実践能力を高めることができる。
3.一般診療科で精神健康面での問題を抱えた患者とその家族あるいは看護活動を行うスタッフに対してコンサルテーションを行うことできる。
4.対象となる患者とその家族へのチームケアを行うために、看護職および他職種、関連機関と調整することができる。
5.看護師のメンタルヘルス支援などの教育的ニーズを把握し、サポートする方法を学ぶ。
Schedule and Contents 学生は精神看護学実習ⅣA:リエゾン精神看護または精神看護学実習ⅣB:地域精神看護の2領域のいずれか、自らの関心に応じて選択し、精神看護学実習Ⅳを行う。
精神看護学実習ⅣA:リエゾン精神看護  実習場所:京都大学医学部附属病院 滋賀医科大学附属病院
リエゾン精神看護をサブスペシャリティとする学生は、総合病院で、リエゾン精神看護専門看護師と専任教員の指導を受けながら、直接ケア、コンサルテーション、調整、教育を実施する。
実習期間:3週間  2回生前期4月~5月  *但し、実習施設との相談により、設定の変更はありうる。

1.事前学習
実習到達目標に沿った実習計画書と実習記録用紙一式を事前に作成する。実習指導者や教員の助言をもとに、適宜調整する。
2.受け持ち患者1~2名への直接ケアを行う。
・学生は、リエゾン精神看護専門看護師の包括的で高度な看護実践について学ぶため、まずは見学を中心とした実習を短期間行う。
・実習指導者と相談の上で、一般診療科において精神的な問題を有する患者や家族に対して、学生が実践可能な事例を選定する。
・受け持ち患者に対して、精神看護の知識を一般診療科における看護に適用し、精神、身体、社会的な視点を含めた包括的なアセスメントを行う。
・患者や家族の抱える課題について明確にし、支持的精神療法やリラクゼーション技法などの専門技術を用いて直接ケアを行う。
・実習指導者や教員とともに、実践活動の評価を行い、高度看護実践について考察する。
3.コンサルテーション
・学生は、リエゾン精神看護専門看護師の活動に同席し、スタッフからリエゾン精神看護専門看護師へのコンサルテーションの依頼に関するシステムや、コンサルテーション開始から終了までの一連の流れなど、実践の場おけるコンサルテーションの実際について学ぶ。
・学生が実践可能なコンサルテーション事例を、実習指導者とともに選定し、指導を受けながらコンサルテーションを展開する。
・リエゾン精神看護専門看護師から指導を受けながら、コンサルティの抱える問題を明確にする過程を学び、医療チームのダイナミックスといった問題の背景となることなどを捉える力を養う。
・コンサルテーションの振り返りから、コンサルタントとしての自己の課題を考察する。
4.調整
・学生は、一般診療科の医師・看護師・薬剤師・作業療法士・理学療法士・心理士・管理栄養士などで構成される多職種連携チームの中で、リエゾン精神看護専門看護師がどのように調整役を担い、他職種と協働して効果的なチームアプローチを実施しているのか調整の実際について学ぶ。治療環境において困難や課題を抱えている患者やその家族が置かれている状況を把握し、必要な看護ケアの方向性について考察し、具体的な提案を行うことで、心身の苦痛を和らげ生活の質の改善を目指すとともに、チーム内で方針を共有し、他職種間で効果的な連携が行えるように指導を受けながら調整を行う。
5.教育
・学生は、看護師のメンタルヘルス支援プログラムや院内研修、病棟勉強会など、リエゾン精神看護専門看護師が行う教育活動に参加し、教育的役割の実際について学ぶ。
・学生が担当可能な教育プログラムがあれば、リエゾン精神看護専門看護師の指導のもと、企画、運営を行う。
・リエゾン精神看護専門看護師が、直接ケアやコンサルテーションの中で果たしている教育的な役割について学び、自己の実践を振り返り考察する。
6.スーパービジョンとカンファレンス
学生は、実習指導者及び指導教員から適宜スーパーバイズを受ける。カンファレンスは、実習の初日と実習最終日、または必要に応じて追加設定し、実習指導者や指導教員を交えて行う。リエゾン精神看護領域の看護活動に参加した事例を通して、リエゾン精神看護専門看護師の役割機能と活動の意義について考察し報告する。また、精神看護と一般診療科における看護をつなぐリエゾン精神看護専門看護師の役割を果たすにあたり、一般診療科において精神的な問題を抱えている患者や家族に対する包括的なケアを提供する上での課題を明らかにし、その解決策を考察する。
7.課題レポート
・高度実践看護の展開を通じて学んだリエゾン精神看護専門看護師の役割機能と活動の意義、および自己の今後の課題についてまとめる。
Evaluation Methods and Policy 実習到達度と実習平常点(出席状況、カンファレンスでの発言、実習への取り組み、記録)にて80点、課題レポート(20点)
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) ・受け持ち患者の状況に応じて、病態、治療、援助に関するエビデンスおよび最新の知見を調べておくこと。
・実習計画について、指導教員、実習指導者と主体的に打ち合わせをすること。
・実践した看護に関するレポートは、理論や文献と照らし合わせながら科学的に考察すること。
Textbooks Textbooks/References 適宜、指示する。
References, etc. 学生自身で検索し活用する。
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