緩和ケア看護学演習
Numbering Code | G-MED46 5M364 SJ94 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar |
Target Year | 1st year master's students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Thu.3・4 |
Instructor name |
TAMURA KEIKO (Graduate School of Medicine Professor) SHIRAI YUKI (Graduate School of Medicine Associate Professor) IZAWA TOMOKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course |
概要: a:がん患者・家族が抱える苦痛や苦悩をどのように包括的にアセスメントし、看護理論・概念や看護介入モデルを用いて、患者・家族の状況に適した緩和ケアについて考え・実践しているのかを学習し、がん患者・家族に適した質の高い緩和ケアの提供について高度看護実践としての視点から検討する。 b:スピリチュアルケアに関する包括的看護師教育プログラムでの参加型学習を通して、がん患者のスピリチュアルペインについて理解し、グループワークやロールプレイを通じてケア計画立案や実践の際の看護師の態度について検討する。 c:専門看護師が企画・運営する緩和ケアに関する看護師教育プログラムに企画段階から参画し、研修参加者のレディネスの分析、教育目標と内容・方法の検討、評価などを含む学習指導案の作成過程について学び、対象に適した教育方法について検討する。 目的: a:がん患者・家族が抱える苦痛や苦悩を包括的にアセスメントし、既習の看護理論・概念や看護介入モデルを活用して適切な緩和ケアの実施について学習すると共に、効果的で質の高い緩和ケアの提供方法について探求する。 b:がんがもたらすスピリチュアルな苦悩について理解を深め、患者にとって適切なケアを実践するためのケア目標やケア計画を立案する能力を高めることを通して、スピリチュアルケアについて探求する。 c:がん患者と家族への看護の質を向上させるために、ケアの担い手である看護者にとって効果的な教育を行うための教育目的、内容や方法、評価について探求する。 |
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Course Goals |
a: 1. 既習の看護理論・概念およびエビデンスに基づく看護介入方法を基盤として、がん患者・家族の苦痛や苦悩を包括的にアセスメントし、苦痛や苦悩を緩和するための看護について検討する。 2. がん患者・家族の状況に応じた質の高い緩和ケアの提供方法と役割について探求する。 b: 1.がん患者のスピリチュアルペインとスピリチュアルケアについての参加型学習を通して、患者に適したスピリチュアルケアに関する計画を立案する。 2.スピリチュアルケアの計画に基づいて、具体的なケア方法を探求し、実践・評価できる。 3. スピリチュアルケアにおける課題を明らかにして、課題解決に向けた方策について検討する。 c: 1.緩和ケアに関する看護師教育プログラムの企画・運営への参画を通して、対象者のレディネスの分析や教育目標の設定と教育内容の決定、教育技法や評価方法等の検討の方法について理解する 2.教育プログラムに基づいて教育内容を選択し、学習指導案を作成し、それに基づく講義を行う。 3.マイクロティーチングを通して焦点化された教育の課題について検討し、対象者に適した効果的な教育について探求する。 |
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Schedule and Contents |
a:全15回 第1回 (10/6)オリエンテーション、 緩和ケアにおける高度実践看護(田村) 第2回~第14回 がん患者・家族の苦痛や苦悩を緩和する方法の検討 既習の看護理論・概念及びやエビデンスに基づく看護介入方法を基盤として、がん患者・家族の苦痛や苦悩を包括的にアセスメントし、苦痛や苦悩を緩和するための看護について学習する。 第2・3回 (10/13)悪い知らせ(がんの診断、再発、治療中止など)を伝えられた患者・家族の苦悩と看護(危機理論) (井沢) 第4・5回 (10/20)治療の継続・中止をめぐる患者の意思決定支援と療養の場移行をめぐる患者・家族の看護(大内) 第6・7回 (10/27)がん患者・家族に対する意思決定支援と ACP (前滝) 第8・9回 (11/10)認知機能低下を伴う高齢がん者の全人的苦痛のアセスメントと緩和ケア(西山) 第10・11回 (11/17)苦痛緩和を目的とした鎮静、臨死期の苦痛緩和、看取りと看護(市原) 第12・13回 (11/24)家族の苦悩の理解と悲嘆ケア、遺族へのケア(田中) 第14回 (12/1)緩和ケアにおける多職種チームアプローチと看護者のエンパワーメント(杉田) 第15回 (12/1)緩和ケアにおけるがん看護専門看護師の展望、フィードバック(田村、白井、井沢) b:全8回(集中講義2日間、日程未定) 第1回 スピリチュアルケア概論 (田村) 第2回~第6回 がん患者のスピリチュアルケアに関する研修への参加 (田村、市原、大内) 専門看護師が企画・運営するがん患者のスピリチュアルケアに関する教育プログラム(「看護に活かすスピリチュアルケアセミナー」、詳細はその他の欄参照)に参加し、がん患者のスピリチュアルペインについて理解するとともに、参加者とのGWやロールプレイを通して、スピリチュアルケアの計画立案、ケアの実践、評価について学習する。 第7.8回 スピリチュアルケアについての検討、フィードバック (田村、白井、井沢) がん患者のスピリチュアルペインと意識の志向性、スピリチュアルケアを実践する看護師の態度について検討し、研修で立案したケア計画について見直しを行う。修正したケア計画に則ってロールプレイを行い、録画撮影をする。撮影した録画を基にケアについて検討する。討議を踏まえてスピリチュアルケアに関する課題と解決に向けた方策を探求する。 c:全8回(集中講義2日間、日程未定) 第1回 看護者の継続教育 (井沢) 第2回~第6回 緩和ケアに関する看護師教育プログラムの企画・運営・評価に参画 (田村、井沢、大内) 専門看護師が企画・運営する緩和ケアに関する看護師教育プログラムに企画段階から参画し、研修対象者(看護者)の分析、対象者に適した教育内容および教育方法の検討、研修の評価の検討等の教育を行う際の過程について学ぶ。 企画・運営する緩和ケアに関する看護師教育プログラムは以下の2つである。 ・日本看護協会「厚生労働省委託事業 がん医療に携わる看護研修事業 看護師に対する緩和ケア教育」 ・日本緩和医療学会「End of Life Nursing Education Consortium-Japan コアカリキュラム看護師教育プログラム」" 第7.8回 学習指導案の作成とマイクロティーチング、フィードバック(田村、井沢、白井) 参画した2つの緩和ケアに関する看護師教育プログラムから学習内容を選択して学習指導案を作成 する。作成した指導案に基づいてマイクロティーチングを行い、教育に関して焦点化された問題点について討議する。対象となる看護者にとってより効果的な教育について検討する。 |
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Evaluation Methods and Policy | 参加状況50%、プレゼンテーション力30%、レポート内容20%により総合的に評価する。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
授業時間と同等以上の時間をかけて自己学習・復習をすること a:事前課題を確認し、既習の知識の活用、文献検索等の自己学習をした上で、事例を作成し、主体的かつ能動的に講義に参加する。受講後は演習内容の復習を行い、疑問点を明確にしてその解決を行い、知識の定着化を図る。 b,c:各プログラムの目的・内容について事前に確認し、自己学習をした上で、主体的かつ能動的に プログラムに参加する。受講議は講義内容の復習を行い、疑問点を明確にして解決を行い、知識の定着化を図る。 |