精神看護学高度実践実習II

Numbering Code G-MED22 5M344 PJ94 Year/Term 2022 ・ Year-round
Number of Credits 2 Course Type Practical training
Target Year 1st year master's students Target Student
Language Japanese Day/Period
Instructor name SUGAWARA NORIKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor)
YAMANOUCHI TOMOKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course 精神科専門医のスーパービジョンを受けながら、精神科診断、臨床判断、代表的な精神疾患患者の症状や生活に適した精神科治療の選択・計画、治療技法の臨床応用の実際について学び、精神看護専門看護師としてケア(care)とキュア(cure)の融合による高度な看護実践能力を習得する。さらに、チーム医療の中での専門看護師に求められる実践能力や役割について考察する。
Course Goals 下記の視点にあるように、精神看護専門看護師として精神科診断、臨床判断、治療過程に関する深い知識の獲得による確実な臨床推論能力を習得し、ケアとキュアの融合による高度な看護実践能力を習得する。
1.代表的な精神疾患を持つ患者に対する精神科診断、臨床判断、治療過程の実際について理解することができる。
2.精神的な問題を持つ患者への臨床推論能力に関する知識と技術を養う。
3.入院または外来患者の治療場面に陪席し、患者の症状や生活に適した精神科治療の選択と期待される効果と留意事項について説明することができる。
4.精神科専門医のスーパービジョンを受けながら、精神疾患患者の精神症状の査定を行い、治療の方向性について検討を行うことができる。  
5.精神疾患や精神科治療が患者に与える影響を考えながら、チーム医療の中での専門看護師に求められれる実践能力や役割について考察することができる。
Schedule and Contents 実習場所:京都大学医学部附属病院精神科神経科病棟での実習90時間
実習期間::2週間  1回生前期8~9月 
 
1.事前学習
・診断治療実習に関係する精神看護学特論および演習での学びを整理して、実習に臨むこと。
・実習計画書に沿って、実習期間中に実習目的・目標が達成されるように、毎日の実習内容と考察を記載するための記録用紙を作成する。
2.実習内容
・精神疾患患者1~2名を受け持ち、医師の治療場面(外来診療、入院中の診察、薬物療法の処方場面、精神療法、ECT等)に陪席、症例検討会・ケア会議への参加を通じて、診断に関する知識、治療計画と効果の評価、治療技法・治療的介入・治療のプロセスの実際について理解する。
・受け持ち患者に関する治療目的、治療法、効果に関して精神科専門医とのディスカッションを通じて洞察を深める。
・スーパービジョンを受けながら、受け持ち患者の精神症状の査定を行い、治療の方向性について検討を行う。
・臨床心理士、薬剤師の行う各種治療プログラムに参加し、疾患の特性や回復レベルに応じた治療の適用について理解する。さらに、各専門職とのディスカッションを通じて洞察を深める。
3.カンファレンス
実習の初日と実習最終日、または必要に応じてカンファレンス日を追加設定し、実習指導者や指導教員とともにカンファレンスを行う。診療場面に参加した、受け持ち患者への治療が症状・健康状態や生活に与える影響についてディスカッションする。また期間を通じて学んだ内容を振り返り、達成度、今後の課題について考察する。
4.実習内容の記録
作成した実習記録用紙に、実習日ごとに学んだ実習内容と考察を整理する。
5.課題レポート
①受け持ち患者のケースレポートの作成。主な要点として診断・見立て、病態生理、精神症状のアセスメント、治療計画、治療内容、患者の経過、治療の評価および影響について考察する。
②実習期間を通じて、キュア(cure)とケア(care)の融合またはキュア(cure)からケア(care)へ生かせることを考察し、自分自身が高度な看護実践を行う上での今後の学習課題を明らかにする。
Evaluation Methods and Policy 実習平常点(出席状況、カンファレンスでのディスカッション内容、実習への取り組み、記録)、課題レポート、実習到達度評価を総合して行う。
Course Requirements 高度実践研究者養成プログラム専門看護師課程:精神看護学を専攻している者であること。
Study outside of Class (preparation and review) 診断治療実習に関係する精神看護学特論および演習での学びを整理して、実習に臨むこと。

実習計画について、指導教員、実習指導者と事前に打ち合わせをすること。
実習後には、決められた日時までに課題レポートを提出すること。
References, etc. 学生自身で検索し活用する。
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