精神看護学高度実践演習I

Numbering Code G-MED22 5M340 SJ94 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year 1st year master's students Target Student
Language Japanese Day/Period
Instructor name SUGAWARA NORIKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor)
YAMANOUCHI TOMOKO (Graduate School of Medicine Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course 特論で学んだ理論や技法を基盤に、精神的な健康問題を抱えた人の回復を促し、質の高い生活を送れるように支援するための具体的な看護方法や技法を習得する。これらの技法を活用できる看護場面や事例への応用可能性を検討し、より適切な看護ケア方法について探求する。
Course Goals 下記の視点にあるように、本演習によって精神疾患患者に対し、適用や効果の異なる様々な治療の有効性をふまえた高度な看護実践能力を習得することができる。
1.精神科薬物療法を受けている対象に対する効果的な看護介入技法を習得し、事例検討を通じて実践能力を養う。
2.支持的精神療法の看護場面への適用を計画し、実施と評価ができる。
3.集団精神療法の計画・実施・評価の実際を学び、看護場面への適用を検討することができる。
4.認知行動療法の技法およびストレスマネジメントを習得し、看護場面での活用の可能性を検討することができる。                          
5.特論で学んだ理論や技法をもとに、看護場面への適応を検討し、適切な看護判断や看護ケア方法を選ぶことができる。
Schedule and Contents 第1~2回 精神科薬物療法を受けている患者への心理教育と援助法(須賀原)
・コンコーダンス・スキル、心理教育および服薬管理法の理論と技法
・事例検討を通じて、適切な服薬相談支援の在り方を検討する。
第3~4回 支持的精神療法を適用した看護面接および再構成の演習(山之内・須賀原)
・看護場面を設定し、ロールプレイの実施
・再構成を用いたロールプレイの分析、効果的な関わりについてのグループディスカッション
第5~6回 集団精神療法の看護場面への適応(須賀原)
・集団を対象とした介入場面を参加観察して集団精神療法の技法を学び、看護への適応について考察する。
第7~10回 認知行動療法の援助技法に関する演習(山之内・須賀原)
・行動活性化法の演習、認知再構成法、問題解決法の演習
・うつ病患者を想定した認知行動療法的面接のロールプレイの実施
・認知療法尺度に基づく効果評価と看護場面への適応の可能性の検討
第11~12回 ストレス、コーピング、マネジメントに関する演習(山之内・須賀原)
・ラザルスのストレス理論をもとに自らのストレスコーピングに関する分析を行い、より効果的なストレスマネジメントについて討論を行う。
・過去に関わった事例について、ストレスとストレスコーピングに関する分析を行い、より効果的なストレスマネジメントについて検討する。
第13~15回 事例演習 これまで学んだ理論や技法をもとにアセスメントと看護介入方法の立案(山之内・須賀原)
・地域で暮らす乳幼児を抱えた母親(もしくは高齢住民)の精神健康の増進のためのアセスメントと看護介入
・自殺企図のある急性期患者のアセスメントと看護介入
・入退院を繰り返す回復期統合失調症者のアセスメントと看護介入
まとめ
Evaluation Methods and Policy 授業参加状況40%、プレゼンテーション30%、レポート30%により総合的に評価する。
Course Requirements 高度実践研究者養成プログラム専門看護師課程:精神看護学を専攻している者であること。
Study outside of Class (preparation and review) 授業時間内に詳細は提示する。各講師の提示する課題を確認し、事前・事後の自己学習を主体的に行うこと。
ディスカッションとプレゼンテーションにて授業を進めていくため、積極的に参加すること。
Textbooks Textbooks/References 各講師が適宜、指定する資料および文献
References, etc. "安保寛明, 武藤教志著:コンコーダンス‐患者の気持ちに寄り添うためのスキル21、医学書院、2010
岡田佳詠、田島美幸:うつ病の集団認知行動療法、医学映像教育センター、2011
アーヴィン・D. ヤーロム, ソフィア・ヴィノグラードフ共著;川室優(訳):グループサイコセラピー ヤーロムの集団精神療法の手引き、金剛出版、1991
五十嵐透子:リラクセーション法の理論と実際 ヘルスケア・ワーカーのための行動療法入門、医歯薬出版、2001
リチャード S.ラザルス著 ; 小川浩, 野口京子, 八尋華那雄訳:ストレスと情動の心理学、実務教育出版、2004
リチャード・S. ラザルス, スーザン・フォルクマン著 ; 本明寛[ほか]監訳:ストレスの心理学、実務教育出版、1991"
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