慢性看護学実習II
Numbering Code | G-MED22 5M319 PJ94 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 4 | Course Type | Practical training |
Target Year | 2nd year master's students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | |
Instructor name |
NIN KAZUKO (Graduate School of Medicine Professor) FURUTANI KAZUNORI (Graduate School of Medicine Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 慢性病および生活習慣病の予防、症状緩和およびセルフマネジメントに関する看護実践能力を高める。さらに、専門看護師の6つの役割(実践、教育、相談、調整、研究、倫理)を機能させることによって、慢性病者とその家族を中心とした看護師、医師、薬剤師などの他職種パートナーシップを促進し、慢性病者の健康に貢献し、生活の質を高める高度な看護実践能力を修得する。慢性看護学実習Ⅱでは、病院の退院支援部門、訪問看護、外来での実習を通して、在宅における看護介入を必要とする慢性病者と慢性病者を支える人々の退院前および退院後の療養に関する理解を深めるとともに、在宅の慢性病者を支える医療者の調整課題における調整過程について学習し、慢性病者の体験を基盤とした看護のあり方を探求し、慢性疾患看護専門看護師に求められる高度な看護実践能力を修得する。また、外来に通院する慢性病者の生活の質に視点をあてた医学的評価およびこれに基づく薬物療法や医学処置等の医学的管理や看護介入について理解を深め、専門的かつ高度な看護実践能力を修得する。 | ||
Course Goals |
1.在宅療養する慢性病者と慢性病者を支える家族の体験や思いを踏まえた実践が理解できる。 2.在宅療養に移行する慢性病者とその家族の課題を理解できる。 3.在宅療養に移行する慢性病者とその家族に対する退院支援実践能力を修得できる。 4.在宅療養する慢性病者を支える医療者に関わる調整的課題とその調整過程を理解できる。 5.在宅療養する慢性病者の包括的アセスメント、症状緩和、セルフマネジメントの実践能力を修得できる。 6.生活の質に視点をあてた医学的評価や薬物療法を含む医学的管理方法を理解できる。 7.外来の慢性病者の症状緩和、疾患管理、セルフマネジメントに関する看護実践を理解できる。 |
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Schedule and Contents |
1.医療機関の退院支援部門における実習(30時間) 1)在宅療養に移行する慢性病者とその家族のもつ課題を知り、その支援過程に 退院調整看護師とともに参画し、その専門的な知識および実践能力を修得する。 2)在宅療養に移行する慢性病者を支える医療者に関わる調整的課題の抽出とその調整過程に 退院調整看護師とともに参画し、専門的な知識および調整能力を修得する。 3)慢性病者の退院支援における課題について、退院調整看護師と討議する。 2.訪問看護ステーションにおける実習(30時間) 1)学生が関心をもつ領域における慢性病者1人について縦断的に関わり、実習を進める。 2)受け持ち患者を支える地域の医療者に関わる調整課題の抽出とその調整過程に訪問看護師 とともに参画し、専門的な知識および調整能力を修得する。 3)訪問看護師とともに包括的アセスメント、症状緩和、セルフマネジメントに関わる高度な 看護実践を展開する。 3.外来診察室における実習(30時間) 1)学生が関心をもつ領域の医師1人の外来診察室において実習を行う。 2)実習日に当該医師を予約する慢性病者について、診察前に問診等を行い、その慢性病者を 医学的に評価したうえで医学的管理の方法について検討する。 3)外来診察室での医師による慢性病者の医学的評価および医学的管理の方法の決定過程を 見学し、生活の質に焦点をあてた医学的管理について検討する。 4.看護外来における実習(30時間) 1)慢性病者に対する看護外来での症状緩和、疾患管理およびセルフマネジメントに 関わる看護実践を見学する。 5.まとめ 1)1~4の各実習場所で実習の成果についてプレゼンテーションする 2)地域で療養する慢性病者および慢性病者を支える人々に関わる課題と、 慢性疾患看護専門看護師の役割ついて討議する。 3)受け持ち患者の看護展開について討議する。 実習場所は医学部附属病院の専門診療科外来、退院調整部門および訪問看護ステーション。実習期間は4月~7月頃の4週間。 |
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Evaluation Methods and Policy | 実習内容50%、討議20%、レポート30%を総合して評価する。 | ||
Course Requirements | 慢性看護学実習Ⅰを履修していること。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 事前課題は、慢性看護学実習Ⅰでの振り返りをするとともに、実習先である病院の退院支援部門、外来、訪問看護の制度を学習したうえで、専門看護師の6つの役割(実践、教育、相談、調整、研究、倫理)を考え、実習計画書を作成する。事後課題は、実習での学びを振り返り、実習記録をまとめる。 | ||
References, etc. | 高度実践看護-統合的アプローチ 第5版, 中村美鈴,江川幸二訳(2017) |