Numbering Code	G-MED22 5M311 LJ94	Year/Term	2022 ・ First semester
Number of Credits	2	Course Type	Lecture
Target Year	1st year master's students	Target Student
Language	Japanese	Day/Period
Instructor name	NIN KAZUKO (Graduate School of Medicine Professor) FURUTANI KAZUNORI (Graduate School of Medicine Assistant Professor)
Outline and Purpose of the Course	慢性病者や家族が抱える慢性病特有の複雑で解決困難な問題とその背景について学ぶとともに、慢性病者の理解に役立つ概念および理論について理解を深める。看護の対象を生活者としてとらえる視点を深めることにより、慢性病とともにある生活を営む患者や家族が直面する身体的・心理的社会問題および慢性病者の理解に役立つ諸理論について幅広い視野から探求する。
Course Goals	１．現代社会における慢性病の特性と個人・家族の生活が理解できる ２．慢性病者とその家族の行動理解に関わる概念と諸理論が理解できる ３．慢性病者のケアの継続性と専門看護師の役割が理解できる ４．慢性病における患者のアドボカシーが理解できる ５．慢性病における患者の意思決定に基づく行動が理解できる
Schedule and Contents	第1回　ガイダンス，慢性看護とは，印象に残る事例の記述 【任，古谷】 第2回　１．現代社会における慢性病の特性と個人・家族の生活 【黒江ゆり子】 　　 １）現代における慢性病の動向と特性 　　 （１）急性ケアから慢性ケアへのパラダイムシフト 第3回 （２）病いの慢性性 [Chronicity] とクロニックイルネスの概念 【黒江ゆり子】 第4回　２）慢性病と「生活者」という視点 【任、古谷】 　　　（１）病気に伴う機能障害が社会生活や日常生活に与える影響 第5回 （２）慢性病とともにある生活の特性と日常生活における心理社会的負担感 　　　（３）慢性病者とその家族における心のゆれ 第6回　２．慢性病者とその家族の行動理解に関わる概念と諸理論 　　　　１）セルフケア・セルフマネジメント 【任】 第7回　 ２）不確かさ理論 【任】 第8回　 ３）病みの軌跡モデル 【任】 第9回　３．QOLと生きづらさの理解 【鈴鴨よしみ】 　　　　１）慢性病者におけるQOLの概念の整理 第10回　２）生きづらさの理解（スティグマの概念の理解） 【任】 第11回 ４．慢性病者のケアの継続と専門看護師の役割 【田村恵子】 　　　　１）慢性病者のケアの継続と専門看護師の役割の実際 第12回　２）慢性病者のケアの継続と専門看護師の役割と今後の課題【田村恵子】 第13回 ５．慢性病における患者のアドボカシー 【任】 第14回 ６．慢性病における患者の意思決定に基づく行動 【任】 　　　　　セルフマネジメントの選択をする患者と家族の理解 第15回　 まとめ； 　　　　　第１回で記述した事例について、これまでの学修に基づいて再検討し発表する 　　　　　発表内容に対して教員よりフィードバックを行う【任，古谷】
Evaluation Methods and Policy	授業における出席・参加状況（60％）と課題レポート（40％）にて評価を行う。
Course Requirements	None
Study outside of Class (preparation and review)	事前課題は、ガイダンスで提示する授業内容の文献を精読し、自己の考えをまとめ、プレゼンテーションや討議の準備をしておく。事後課題は、授業内容を十分復習しておく。
Textbooks	Textbooks/References	CLINICAL NURSE SPECIALIST PRACTICE, Janet S,Fulton, Brenda L,Lyon and Kelly A,Goudreau(2014), (SPRINGER)
References, etc.	クロニックイルネス-人と病いの新たなかかわり, IM.Lubkin, PD Larson: Chronic iLLness, 黒江ゆり子監訳（2000）, (医学書院) 慢性疾患の病みの軌跡, Pterre Woog(Ed.), 黒江他訳（1995） 病いの語り-慢性の病をめぐる臨床人類学, Kleinman, Arthur(1988), 江口他訳(1996) 死生学とQOL, 藤井美和（2015）, (関西学院大学出版会) スティグマの社会学―烙印を押されたアイデンティ, 石黒毅訳（2001）