身体表現芸術とコミュニケーションデザイン演習

Numbering Code Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Sat.3・4・5
Instructor name RENGYO (Graduate School of Management Program-Specific Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 不確実性が高く将来の予測が困難なVUCAの時代においては、個人およびあらゆる規模の組織が、学び続け、変革し続けることが求められている。しかもそれは、高度に社会化された現代では「他者との協働」によって行われなくてはならない。
そんな時代に「アート」が注目を集めている。アートには、「ゼロから何かを作り出す」や「価値の評価が困難(役に立つのか立たないのかわからない)」といった性質がある。これを、ビジネスなど社会のあらゆるシーンで活用しようとする世界的な潮流がある。一方で、「役に立つのか立たないのかわからない」という性質を持つ「アート」を社会化する(何かの役に立つようにする)ためには、デザインが必要でもある。デザインという幅広い領域の中で、他者との協働を志向する上では、とりわけ「コミュニケーションデザイン」が重要である。
この授業では、アートの中でもとりわけ「身体表現芸術(演劇、ダンスなど)」にグループで挑戦してもらう。もちろん、本授業の目的は「よい作品」を作ることではない。グループで表現芸術に取り組むことは、コミュニケーションデザインの核心に触れる活動である。また、大学院という高等機関で行う以上は、本授業ではグループ創作活動の体験にとどまらず、受講生にはその体験の省察、理論化、および応用可能性に関する議論も行っていただく。
Course Goals (1) 身体表現と共同創作の活動を実際に体験し、その経験を省察する活動を通じて、身体表現芸術の特性を理解する。知識として理解するのみでなく、具体的な状況における自らの体験に即して理解する。
(2) 身体表現芸術を社会化するためのデザインについて、 グループでデザインを考案・実践することを通じて、基本的な方法を実践的に習得する。
Schedule and Contents 授業計画と内容は、学習者が能動的に活動し、課題の探索、発見、解決を試みるPBL/FBL型で進行するものとし、以下を予定している。ただし、受講生の様子を踏まえ、必要に応じて動的に計画を見直しながら授業を進める。土曜日の集中講義で全5日間を予定。なお、外部との交流の機会を設定する可能性もある。

1日目. 導入、チームビルディング(第1回, 第2回, 第3回)(3限, 4限, 5限で実施予定)
2日目. 身体表現のアクティビティ体験、および、デザインの解説(第4回, 第5回, 第6回)(3限, 4限, 5限で実施予定)
3日目. グループワーク① ショートストーリー創作と、発表及びディスカッション(第7回, 第8回, 第9回)(3限, 4限, 5限で実施予定)
4日目. 身体表現のアクティビティ体験、および、デザインの解説(第10回, 第11回)(3限, 4限で実施予定)
5日目. グループワーク② 組織の学びを引き出すアクティビティのデザイン考案、および、授業全体を踏まえた振り返り(第12回, 第13回, 第14回, 第15回)(2限, 3限, 4限, 5限で実施予定)
Evaluation Methods and Policy 出席と授業参加 20%
グループワーク①の取組 20%
グループワーク②の取組 20%
最終レポート 40%
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) (任意で取り組んでいただきたい活動)本授業をきっかけとして、劇場での観劇、美術館・博物館での鑑賞、小説の鑑賞など、普段は触れたことのなかったアート作品に触れる機会をもっていただければと考えている。
References, etc. コミュニケーション力を引き出す, 平田オリザ・蓮行, (PHP新書,2009), ISBN:456977105X
演劇コミュニケーション学, 蓮行・平田オリザ, (日本文教出版,2016), ISBN:4536600833
コミュニケーション場のメカニズムデザイン, 谷口忠太・石川竜一郎 編著, (慶應義塾大学出版会,2021), ISBN:4766427734
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