インテグレイティド・ホスピタリティ経営論
Numbering Code | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | |
Target Year | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Wed.2 |
Instructor name |
HARA YOSHINORI (Graduate School of Management Professor) KIKUCHI TADAO (Graduate School of Management Practicing Professor, Professional Graduate School) |
||
Outline and Purpose of the Course | デジタル変革の時代においては、多くの業界で価値創出プロセスやビジネスモデルが変容し、ビジネスの発展、展開が容易となる一方、価値の陳腐化が起き、人間の役割も大きく変化する。「ホスピタリティ」は、このようなAI・デジタル社会において、対人サービスとしての顧客接点の価値創出要素のみならず、製品やサービス全般を対象に、人間の感情、行為に影響を与え、持続性の高い中核サービスを生み出す”無形資産”であり、その重要性が増大する。さらに、人手不足、低生産性といった内的要因、自然災害の頻発、グローバルな感染症リスクなどの外的要因により、このような社会・産業変革が加速化され、無形資産としての「ホスピタリティ」の重要性も一層増大すると予想される。 「インテグイティド・ホスピタリティ」とは、無形資産としてのホスピタリティを中核とし、デジタル変革時代における持続性・発展性のあるビジネスモデルの構築を目指す新しい概念である。これは、当該企業・組織における諸課題の解決に焦点をおくだけではなく、サプライチェーン、地域、関連異業種間などでの統合的な価値創出を目指すものである。本授業においては、このような「インテグレイティド・ホスピタリティ」の概念を、インフラ、ホテル、外食、エンタテイメント、ヘルスケアなどの領域における経営の実務を交えつつ、応用展開に向けて体系的に理解することを目的とする。 | ||
Course Goals | インテグレイティド・ホスピタリティの概念を理解するとともに、様々なサービス産業における「インテグレイティド・ホスピタリティ」の実践力、応用展開力の獲得を到達目標とする | ||
Schedule and Contents |
第1回 イントロダクション (原) ・「インテグレイテッド・ホスピタリティ」とは 社会環境(デジタル・トランスフォーメーション等)、課題の認識 第2回 ホスピタリティ産業におけるインテグレーションの可能性 (菊地) ・(「経営実務サイドの視点で)ホスピタリティ企業経営の課題とインテグレイティド・ホスピタリティの可能性 第3回 水平的インテグレーション(デジタル変革時代における範囲の経済) ・水平的統合の概念とその実例(原・菊地) 第4回 水平的インテグレーションの実例(外部講師) ・水平的インテグレーションの実例(ex. インフラ) 第5回 水平的インテグレーションについての発表・討議 ・第4回で紹介された事例をもとにディスカッション 第6回 垂直的インテグレーション(デジタル変革時代におけるサプライチェーンの価値創出) ・垂直的インテグレーションの概念とその実例(原・菊地) 第7回 垂直的インテグレーションの実例(外部講師) ・垂直的インテグレーションの実例(ex. 外食) 第8回 垂直的インテグレーションについての発表・討議 ・第7回で紹介された事例をもとにディスカッション 第9回 循環的インテグレーション(エコシステムの構築) ・循環的インテグレーションの概念とその実例(原・菊地) 第10回 循環的インテグレーションの実例(外部講師もしくはケーススタディ)① ・循環的インテグレーションの実例(ex. エンタテイメント、もしくは、ホテル分野の予定) 第11回 循環的インテグレーションの実例(外部講師もしくはケーススタディ)② ・循環的インテグレーションの実例(ex. ヘルスケア) 第12回 循環的インテグレーションについての発表・討議 ・第10回、第11回で紹介された事例をもとにディスカッション 第13回 インテグレイティド・ホスピタリティの課題と展望①(原) 第14回 インテグレイティド・ホスピタリティの課題と展望②(菊地)-実務の視点ー 第15回 まとめ(原・菊地) |
||
Evaluation Methods and Policy | 授業出席・参加状況(30%)、授業内課題レポート・発表(30%)、期末レポート(40%) | ||
Course Requirements | 特段の履修要件は設けないが、前期開講の「実践ホスピタリティ企業経営」と併せて受講するとより全体の理解が深まることを想定。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 必要に応じ、準備した資料をもとに予習、復習を行う。 | ||
References, etc. | 特になし |