リサーチメソッド

Numbering Code P-MGT75 50469 LJ44 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period
Instructor name WAKABAYASHI NAOKI (Graduate School of Management Professor)
Outline and Purpose of the Course  経営学における研究とは、経営現象における真理や原理を明らかにする知的な行為である。そして、それは「科学的な説明」を必要とする。説明することができれば、それを理解できたことになるし、応用につなげることもできる。そして、説明は「もっともらしい」ではなく、因果関係に基づく「正しい」ものでなければならない。
 経営の研究方法には、さまざまなものが有り、研究目的に応じて選択し、組み合わせるべきである。本講義では、事例分析、質的研究方法、量的研究方法を紹介する。自身のリサーチ・クエスチョンに合わせて、どのように研究方法を選択し、取り組んでいくべきかについても学ぶ。
Course Goals ・経営学における研究方法について体系的に学ぶ。
・研究計画を立案し、自主的でスピーディーに研究展開が行える。
・他者の研究計画を批判し、レビュアーとしての能力を持つ。
Schedule and Contents  次のようなトピックを説明、実習してもらう。鈴木智子一橋大学准教授にも非常勤を依頼している関係で、回が入れ替わる可能性がある。

第1回 イントロダクション―研究をはじめるにあたって  
第2回 研究の課題設定とデザイン 
第3回 事例研究法1 (手法概説)
第4回 事例研究法2 (分析手法)
第5回 ケースメソッド (教育法概説)
第6回 開発ケース報告
第7回 事例分析報告
第8回 リサーチ・クエスチョンと仮説構築
第9回 リサーチ・クエスチョンと仮説の発表1 [個人発表]
第10回 リサーチ・クエスチョンと仮説の発表2 [個人発表]
第11回 質的研究方法
第12回 量的研究方法
第13、14回 リサーチ・デザインの発表 [個人発表]
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy リサーチ・デザイン(研究計画)の作成および事例分析を通じて「科学的説明」ができる能力達成度について、以下のような方法で評価する。

1)授業における討論参加と討論  (20%)
2)事例分析の報告           (10%)
3)研究計画の報告(第1回)   (10%)
4)最終の研究計画書の提出と報告 (30%)
5)その他の中間レポート     (30%)
※出席は8割以上。なお、最終の研究報告書を出さないものは不合格
Course Requirements 経営の研究の場合、複数の方法論を併用することが最近のトレンドであり、また望ましい(トライアンギュレーションともいう)。そのため、MBAの以下の授業を受講するか、それと同等の知識があることが望ましい:
  「サービス創出方法論」(山内裕):エスノグラフィー手法等
 
Study outside of Class (preparation and review) ・本講義では、研究計画発表が2,3回設定されている。
・講義のいくつかではで学んだことを、小レポートとして提出してもらう。
・本講義では、最終試験として、研究計画書(リサーチ・デザインをまとめたもの)を提出してもらう。
Textbooks Textbooks/References イノベーションの普及における正当化とフレーミングの役割, 鈴木智子, (白桃書房), ISBN:9784561266129
References, etc. 研究の進め方, ダン・レメニイ, (同文舘出版), ISBN:4495865218
リサーチ・デザイン, 田村正紀, (白桃書房), ISBN:4561264574
経営事例の質的比較分析, 田村正紀, (白桃書房)
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