クリティカル・シンキング
Numbering Code | P-MGT75 60112 LJ44 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
---|---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.4 | |
Instructor name | WAKABAYASHI YASUNAGA (Graduate School of Management Visiting Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | マネジメントにおいて、分析、コミュニケーション、プレゼンテーションの質を高めることは個人およびチームの活動を改善する、もっとも普遍的で基礎的な課題である。その課題を達成するツールが、クリティカル・シンキングの技法である。本授業では、教育のためのTOC(TOC for Education; 参照: http://tocforeducation.org) のフレームワークにもとづき、クリティカル・シンキングの技法である「ロジック・ブランチ」「クラウド」「アンビシャス・ターゲット・ツリー」について学び修得し活用することを目的とする。 | |||
Course Goals |
・考えるということについて自覚的になり、自ら知識を生み出し続けることができるようになる。 ・自ら生み出した考えを吟味し、改善見直すとともに、他者との実りあるコミュニケーションにつなげることができるようになる。 ・「ロジック・ブランチ」「クラウド」「アンビシャス・ターゲット・ツリー」の3つのツール等を理解し、ビジネス等に日常的に活用できるようになる。 |
|||
Schedule and Contents |
マネジメントの基礎には、個人およびチーム成員の思考およびコミュニケーションの質が関わっている。成員の思考およびコミュニケーションの有効性が高まれば、結果としてマネジメントも向上し問題は解決され目標は達成される。そこで本授業では、そのためのクリティカル・シンキングの技法として、教育のためのTOC(TOC for Education) の提示するフレームワーク、「ロジック・ブランチ」(因果関係の論理で物事を分析したり予測する)、「クラウド」(対立の構造を明らかにし解決策を探求する)、「アンビシャス・ターゲット・ツリー」(目標を達成するプロジェクトの推進計画を立案する)について学習する。授業では、教師が用意した教材にもとづき、模範例を示す講義、ガイド付きの練習、グループワーク、個人ワーク、ふりかえりとフィードバックというようにすすめる。指示された課題については学修支援システム PandAに「課題提出」する。最後は、これらのフレームワークを使って、自ら設定した問題について深く洞察し、解決策を提示する発表を行ってもらう。本授業はこのように実習型、参加型の授業形態であるので、欠席は認められないし、欠席についての補講もない。 位置づけとしては、経営以外も含めてより普遍的、基礎的な内容となっており、小中高校、大学から社会人までの基礎的な思考フレームワーク、コミュニケーション技法である批判的思考教育であり、これを社会人としての意思決定、ビジネス課題に適用する。 講義計画 1 授業概要の説明 なぜクリティカル・シンキングの技法を学ぶのか、その目的を確認し、本授業の進め方、評価方法について説明する。 2 ロジック・ブランチ(1) 因果関係を使って情報を整理する。つぎに細部に注目して統合する。 3 ロジック・ブランチ(2) 情報を総合的に取り扱うことができる推論をすすめる。 4 ロジック・ブランチ(3) 推論の有効性を評価する「正当な懸念のカテゴリー」にもとづく質問法を行う。 5 ロジック・ブランチ(4) ネガティブ・ブランチによって解決策を見いだし、責任ある意思決定を導く。 6 グループ研究(1) ロジック・ブランチを使ってグループが設定したビジネス課題について検討し、その結果を発表・交流する。 7 クラウド(1) 対立するWANTを特定し定義する。つぎにそれぞれのWANTの理由であるNEEDを特定する。 8 クラウド(2) 共通目標を見いだす。つぎに全体のモデルを評価する。さらに、それぞれの関係を成立させる仮定について推論を行う。 9 クラウド(3) 解決策を評価し、WIN-WINの解決策を導く方法を学ぶ。 10 グループ研究(2) クラウドを使ってグループが設定したビジネス課題について検討し、その結果を発表・交流する。 11 アンビシャス・ターゲット・ツリー(1) アンビシャス・ターゲットを定義する。それを達成する上での障害をリスト化する。 12 アンビシャス・ターゲット・ツリー(2) 障害を克服する中間目標を提示する。つぎに中間目標の順序関係を整理し、並べる。中間目標を行動に具体化する。 13 グループ研究(3) アンビシャス・ターゲット・ツリーを使ってグループが設定したビジネス課題について検討し、その結果を発表・交流する。 14 グループ最終発表とコメント(1) 15 グループ最終発表とコメント(2) |
|||
Evaluation Methods and Policy | 授業への出席や発言(30%)、PandAへの課題提出(30%)、最終グループ発表(40%) | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
・授業時に指示する宿題(各ツールを使って自分が設定した問題を考察する)に取り組み、提出すること。 ・最終発表はグループ課題であり、グループで3つのツールすべて活用してビジネス課題の解決に取り組むこと。 |
|||
Textbooks | Textbooks/References | 教員が用意する。教材費は別途請求する。 | ||
Related URL | NPO法人教育のためのTOC日本支部のウェブサイト |