5443002Ethics (Seminars)
Numbering Code | G-LET06 75443 SJ34 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Thu.3 | |
Instructor name | MIKAMI KOUJI (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course | 本授業では、R. デカルトの『情念論』(1649)を取り上げ精読することで、そこで扱われている哲学的問題を分析しつつ、哲学・哲学史研究に必要なスキルを獲得することを目的としている。『情念論』は、一般に、近代的な哲学的感情論を切り開いた著作として評価されるが、その思想史的位置づけや現代的評価にも目を配ることで、過度にテクニカルな議論に陥ることなく、大局的なテクスト理解を目指す。 | |||
Course Goals |
・デカルトの体系における『情念論』の位置づけや、そこで展開されている議論と他の著作における議論との関連を理解することができる。 ・文献研究に必要な、基本的な語学的スキルや解釈の作法を、身につけることができる。 ・哲学的感情論に関する、大まかな見取り図を作成することができる。 |
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Schedule and Contents |
第一回目:イントロダクション、履修上の注意、担当範囲の決定、準備・発表方法の周知 第二回目~第五回目:『情念論』第一部の精読、議論 第六回目~第十回目:『情念論』第二部の精読、議論 第十一回目~第十四回目:『情念論』第三部の精読、議論 第十五回目:まとめ、フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy |
・平常点での評価。 ・担当箇所の発表の完成度と、各回の授業内における議論への参加度を総合して評価する。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
〔予習〕訳読担当箇所でない場合でも、次回の授業内で扱うテクストには目を通し、内容を把握してくること。 〔復習〕各回で議論された点について、関係する文献を各自リサーチする。 |
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Textbooks | Textbooks/References | 『情念論』のテクストは、アダン=タヌリ版デカルト全集及び、ロディス=レヴィス校訂版の両方を用いる。また、フランス語未履修者は、Stoothoffらによる英訳を使用して授業に参加することも可とする。いずれのテクストも、第一回目の授業で配布する。 | ||
References, etc. | 日本語訳に関しては、『方法序説・情念論』(野田又男(訳)、中央公論新社、1974年)を主に参照するが、必要に応じて、『情念論』(谷川多佳子(訳)、岩波文庫、2008年)も参考にする。 |