5641001Christian Studies (Seminars)

Numbering Code G-LET08 75641 SJ34 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.4
Instructor name TANIZUKA IWAO (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  キルケゴール(1813-1855)は、19世紀デンマークの首都コペンハーゲンで、旺盛な著述活動を展開した著述家である。この授業では、キルケゴールがその著述活動の「転回点」と呼ぶ『哲学的断片への結びとしての非学問的あとがき』(ヨハネス・クリマクス著、1846年)を読んでいく。この著作は、『あとがき』とも名づけられているように、1844年に公刊された『哲学的断片』の続編として位置づけられるが、その内容量は前編の約3倍にも膨れ上がった大部の著作である。この授業では、その中から、コミュニケーションについて論じられた箇所に焦点をあてて精読する。テキストは、ドイツ語ヒルシュ訳を用い、輪読形式で毎回の授業を進めていく。またその都度、キルケゴールのデンマーク語や主要な概念についても解説を加えていく。
Course Goals 19世紀の文献を精読する能力を養う。
Schedule and Contents  第1回 オリエンテーション
 キルケゴールの著述活動の全体像とその特徴、およびその課題について説明する。また、『あとがき』の構成や『哲学的断片』との関係、著作の基本的特徴、精読する箇所の大まかな内容を確認する。テキストは、印刷したものを初回の授業で配布する。

 第2回~第14回 テキストの精読
 『あとがき』の第2部第1編第2章を、輪読形式で精読する。またその都度、ドイツ語の文法事項を確認し、キルケゴールの論述の意図やその思想的文脈について考察を加えていく。毎回、1~2頁ずつの進度で読み進める。

 第15回 まとめ
 各回で読み進めてきた箇所のまとめを行い、理解した内容や疑問点について議論する。
Evaluation Methods and Policy 平常点、小レポートで評価を行なう。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 各回の授業で読み進める範囲の予習と復習
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