3631005French Language and Literature (Special Lectures)

Numbering Code G-LET21 63631 LJ36 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.2
Instructor name SATO, JUNJI (Institute for Research in Humanities Professor)
Outline and Purpose of the Course ジャン=ジャック・ルソーの思想と作品は、18世紀以降現代に至るまで広範な領域で深い影響を与えてきた。特に彼の音楽と言語をめぐる思考は、声と文字をめぐる現代の根源的な問題意識においても、いまだわれわれに呼びかけることを止めていない。ここでは、ルソーのいくつかのメジャー作品(『不平等起源論』『社会契約論』『エミール』)の概要に触れ、さらにいくつかのマイナー作品(『言語起源論』『ダランベール氏への手紙』など)を通じて、「ルソーの時代」の特色を考察する。「ルソーの時代」とジャック・デリダの読解を行った前期に引き続き、フーコーの古典的なルソー読解(『対話』への序文)を振り返り、併せて、「古典時代」という「時代」の狂気をめぐるフーコーとデリダの有名な論争を考える。そのうえで、ルソーの「自伝」諸作品(『対話』はもちろん、『告白』『孤独な散歩者の夢想』)の現代的な意味を考察する。
Course Goals この講義を通じて、近代フランスを代表する思想家・文学者であるジャン=ジャック・ルソーのテクストに直接触れると共に、18世紀の文脈と、その20世紀における受容の大筋を理解することができる。古典的テクストへのアプローチと同時に、その哲学的な読解にも習熟することができる。
Schedule and Contents 講義の概要
1)「自伝」とは何か?ルソーにおいて自己はいかにして問題となったのか。自伝を書くとはどのような行為なのかという問題についての導入的議論を行う。(1ー3回); 2)フーコーのルソー『対話』読解について。(4-7回); 3)「古典主義時代の狂気」についてのフーコーとデリダの論争。何が問題だったのか?(8-13回);4)自伝、自己、主体というテーマを考えて、討論を行う。(14-15回)
Evaluation Methods and Policy レポート(70%)、授業内での発言(30%)を組み合わせて、6段階で評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業でとりあげた参考書や論文を、できるだけ読むこと。
Textbooks Textbooks/References ルソーのテクストなどは、必要に応じてプリントして配布する。
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