1540002History of Chinese Philosophy (Seminars)
Numbering Code | G-LET12 71540 SJ36 | Year/Term | 2022 ・ Year-round | |
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Number of Credits | 4 | Course Type | Seminar | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.2 | |
Instructor name | IKEDA KYOYA (Graduate School of Letters Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
阮元(1764-1849)は言うまでもなく清朝考証学を代表する学者である。この授業では、彼の著作『ケン経室集』(ケン:研+手)の中から、経学を中心として思想に関わる内容の文章を選読する。文章のジャンルは序・論・跋・書など多岐にわたる。 多彩なテーマやジャンルの文章を読むことは、古典読解能力を高めるとともに、その考証の手法や表現の方法を学ぶことをも可能にするであろう。そして同時代の学者が、同じテーマに対して考察を展開していた場合、時に阮元を離れてでも、それについて検証していくので、清朝という時代の学的風潮も体感できる。 話題は経学を中心としつつ、中国の多様な時代、分野に及ぶことになる。また文章のジャンルも特定のものにこだわらない。そのため様々な専攻の学生の出席を期待する。 |
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Course Goals |
・中国古典文献を、典拠や用例を調べ、その原典にあたりながら正確に読解できる。 ・読解の成果を自然な日本語に訳し、また適切な注釈を附すことで、訳注の形で提示する能力を身につける。 ・文献に披瀝されている考証の手法を体得することを目指す。 ・読解内容に対する阮元以外の考証をも検討することで、同一テーマに対する多角的な視野を持つ力を養う。 |
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Schedule and Contents |
毎回の担当者を決め、訳注稿を作成してきてもらい、それについて出席者全員で討議する形式をとる。読む文章は教員が適宜選択するが、履修者の興味関心を見て決定する予定である。 1 ガイダンス 2~30 阮元の文章を読む 例:易書不尽言言不尽意説、釈心、擬国史儒林伝序、刻七経孟子考文並補遺序 曽子十篇注釈序、孝経解、論語解、論語一貫説、大学格物説、明堂論 詩十月之交四篇属幽王説、進退維谷解、王伯申経義述聞序、春秋公羊通義序 与臧拝経庸書 ※フィードバックの方法は授業時に説明する。 |
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Evaluation Methods and Policy | 平常点による(訳注稿に基づく発表、その修正稿の提出、自身の予習に基づく討議への参加などを総合的に判断する)。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 演習は何より学生が主役であるため、自身の意見を言うためには、相応の予習が必要である。また作成した訳注稿は、後日修正稿を提出してもらう。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | テキストはコピーして配布する。 |