7031015Archaeology (Special Lectures)
Numbering Code | G-LET27 67031 LJ38 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.3 | |
Instructor name |
CHIBA YUTAKA (Graduate School of Letters Associate Professor) ITOU ATSUSHI (Graduate School of Letters Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 京都大学の吉田キャンパスは、ほぼ全域が遺跡の上に位置している。現在の文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センターの前身の組織も含めた40年余にわたる発掘調査によって、重要な考古情報が膨大に蓄積されている。本講義では、大学の位置する比叡山の西南麓、鴨川東方一帯の鴨東と呼ばれる地域の歴史を、こうした発掘調査の成果から再構成するとともに、それらの考古学研究上での意義について認識を深める。 | |||
Course Goals | 考古学の最も基礎的な目的である、遺跡・遺物から歴史を復元していく研究手法の特性やひろがりについて理解できるようになる。また、その理解を通じて、自らが学び生活する地域の文化財についての重要性を認識するとともに、考古学調査者や研究者として実証的に資料を取り扱い活用する実践力を養うことができる。 | |||
Schedule and Contents |
以下に記す大別テーマに関して、それぞれ1~4週の授業を計画する。講義に際しては、構内の遺跡を実際に訪れる野外臨検や、実物資料を前にした議論などを随時とりいれ、各自の意見も求めながら理解や問題意識を深めていく形態を予定する。 第1講 イントロダクション(千葉・伊藤) 第2講~第5講 比叡山西南麓の旧石器・縄文時代(千葉) ①活動の舞台と最古の人類文化 ②比叡山西南麓の縄文遺跡―遺跡を群としてとらえる― ③比叡山西南麓の縄文遺跡―集落の移り変わりとその特質― ④京大構内の縄文遺跡を歩く 第6講~第8講 弥生時代研究と鴨東地域の調査成果(伊藤) ①弥生時代のはじまりをめぐる諸説と弥生前期水田の発掘調査 ②中期弥生土器の地域色と京都大学構内出土の土器群 ③初期倭王権成立期の京都盆地と鴨東地域の状況 第9講 古墳時代の鴨東地域 ―副葬品や供献遺物にみる吉田二本松古墳群の特質―(伊藤) 第10講 奈良~平安時代の鴨東地域 ―平安京郊外の開発と鋳造遺構発見の意義―(伊藤) 第11講~第12講 中世考古学の進展と京都大学構内遺跡(伊藤) ①中世土師器(かわらけ)・陶磁器編年の現状と課題 ②中世遺跡と文書史料でさぐる鴨東の開発と活動者たち 第13講~第15講 近世・近代の鴨東地域―土地利用の変遷―(千葉) ①江戸時代の鴨東地域の特質―都市近郊農村としての展開― ②考古資料と美術作品―乾山焼と連月焼― ③考古資料にみる近代化の波―幕末藩邸の設置から京都帝国大学まで― |
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Evaluation Methods and Policy | 平常点(各回講義の発言や意見表明などからうかがわれる参加意欲で評価する) | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 指示された論考や報告書は必ず熟読し内容を把握しておくこと | |||
Textbooks | Textbooks/References | 毎回レジュメを配布する。 |