8931006Media and Culture Studies
Numbering Code | G-LET37 68931 LJ36 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | special lecture | |
Target Year | Target Student | |||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.4 | |
Instructor name | FUJIME YUKI (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course | 連合国占領期は闇の深い時代である。占領期は戦争と軍国主義からの解放と民主化という明るい側面がしきりに強調され、日本占領こそ輝かしい「占領の成功モデル」だといった言説が今も流布されている。だが占領期は、連合国占領軍が絶大な権力を行使し、その事故や犯罪のために市民が殺傷されてすら闇にられてしまう恐ろしい時代でもあった。本講義では、一九五〇年代後半におこなわれた調達庁労働組合による大規模調査資料をはじめ、長い歳月埋もれてきた史料を用いて、占領軍人身被害の角度から占領史を再考する。 | |||
Course Goals |
(1)「8・15終戦」論や「占領の成功モデル」といった言説の虚構性を理解する。 (2)占領初期から日本の非軍事化・民主化に背反し、日本をアジアの「反共防波堤」として再建する方向へ向かう統治が始まっていることを理解する。 (3)朝鮮戦争時代の日本が「国連軍」の基地となり、日本が戦域に入ることによって各地に人身被害が発生していたことを理解する。 |
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Schedule and Contents |
授業は以下の計画で進める。講義形式の授業と、授業内で指定した文献に関するディスカッション等を組み合わせながら進める予定である。 各1~3回で以下のテーマとそれに関連する事項について学ぶ(全15回)。 1.研究の意義と方法 2.日本軍武器弾薬処理に伴う人身被害 3.占領軍労務動員と労働災害死傷 4.暴行・傷害・殺人 5.軍事演習被害・朝鮮戦争被害 6.占領軍人身被害補償運動の歴史的意義 |
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Evaluation Methods and Policy | 平常点(コメントシートやミニ・レポートの提出、授業中のディスカッションへの積極的参加など)60点、期末レポート40点で評価する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業内容に関わる文献を授業外で読んでくること。文献リストについては授業中に指示する。 | |||
Textbooks | Textbooks/References |
占領軍被害の研究, 藤目ゆき, (六花出版、2021年)
適宜プリントを配布する。 |
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References, etc. | 占領軍による人身被害調査資料集 編集復刻版, , (六花出版、2021年) |