5641005Christian Studies (Seminars)
Numbering Code | G-LET08 75641 SJ34 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar |
Target Year | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Fri.4 |
Instructor name | KAWASAKI YASUSHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
ボンヘッファー関連のドイツ語テキストを読みこなす。 1906年生まれのドイツ人牧師・キリスト者ボンヘッファーは、当時のドイツの教会の多くがナチスに協力したのに対して、ヒトラーに激しく抵抗運動を展開しました。彼は「汝殺すなかれ」を戒めとするキリスト者であり、かつ非暴力主義者ガンジーの影響も受けていました。時代の流れに逆らい、反ナチス運動で逮捕されてからも獄中から多くの書簡を書き、その言葉の数々は現代の私たちにも、良心に生きるとはいかなることかを問い続けています。彼の書いたテキストを原典で読んでいきます。 |
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Course Goals | ボンヘッファーは、1945年4月9日独裁者ヒトラーの暗殺計画に加担した容疑でナチスにより処刑されました。彼はヒトラーの危険を当初から見抜き、そのユダヤ人政策を批判し、最後には文字通り命を賭してナチスの暴走を止めようとしたのであります。ナチス以降もしくはホロコースト以降のドイツで、ボンヘッファーにキリスト者として生きる1つのモデルが求められているのも事実です。どのような論理・倫理でもって、キリスト者・牧師でありながら、暴力や殺人をも許容するヒトラー暗殺・クーデター計画に乗り出したのか、この問題を究めるため、その決定的瞬間にまで至るプロセスをボンヘッファー当人のテキストに則して検討します。 | ||
Schedule and Contents |
ボンヘッファーは現代的意味でもその存在が注目されているドイツの宗教者・神学者であります。彼を理解するため、次のような進行を予定しています。 第1回~第3回 ボンヘッファーのおいたち 第4回~第6回 カール・バルトとの関係 第7回~第9回 ニーメラーと告白教会 第10回~第12回 ボンヘッファーと「信仰告白」 第13回~第15回 ボンヘッファーの現代的意義 |
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Evaluation Methods and Policy | 主に出席・発表点に基づく。必要に応じて、試験・レポートを課す。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | こちらで用意するテキスト教材を、授業の前後(予習・復習)に確実に準備してもらう。 | ||
References, etc. | ボンヘッファーを読む, 河崎 靖, (現代書館) |