3631010French Language and Literature (Special Lectures)

Numbering Code G-LET21 63631 LJ36 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.2
Instructor name MORIMOTO ATSUO (Institute for Research in Humanities Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  昨年度より開始したステファヌ・マラルメの詩と散文を精読する授業です。 昨年度からの継続ですが、個々の詩篇・テクストは独立したものですので、今年度からの受講でもまったく問題ありません。
 マラルメはフランス象徴主義の代表的な存在で、抒情的主体の表現を基本とするロマン主義の後を受けて、むしろ詩における発話主体の消滅や言語の非人称性にきわめて自覚的であった詩人でした。と同時に、『ディヴァガシオン』に収められた散文(「批評詩」)は、演劇やバレエ、見世物から穴掘りの労働者にいたるまで、同時代の社会事象に着目し、それを散文的な詩篇にまで高めたものとして知られています。詩・散文とも19世紀にとどまらず、20世紀に入ってからも、ヴァレリーからサルトル、ブランショを経てデリダ、ランシエール、メイヤスーと、現在にいたるまで大きな影響を与え続けています。
Course Goals ・フランス語文法の諸項目に習熟し、それを実際の読解において使いこなせるようになる。
・複雑な構文、豊富な語彙をもつテクストをある程度のスピードと正確さで読みこなせるようになる。
・文章の細部の読解と全体的な理解とを有機的に結びつけ、立体的に読むことができるようになる。
Schedule and Contents ①イントロダクション──授業の概要、進め方、分担割り当て
②Le Guignon
③Renouveau
④Brise marine
⑤Hérodiade - Scène (1) + Marchal
⑥Hérodiade - Scène (2) + Marchal
⑦Ouverture ancienne d’Hérodiade (1) + Marchal
⑧Ouverture ancienne d’Hérodiade (2) + Marchal
⑨Cantique de Saint Jean + Marchal
⑩中間まとめ
⑪Sainte + Marchal
⑫Quand l’ombre menaça... + Marchal
⑬Autre éventail de Mlle Mallarmé + Marchal
⑭まとめ
⑮期末試験
⑯フィードバック
Evaluation Methods and Policy 平常点50%、期末試験50%
Course Requirements フランス語文法の概要を習得し一定の読解力を持っていること。
Study outside of Class (preparation and review) 詩篇についてはBertrand MarchalのLectures de MallarméおよびPierre Citronによる註解を参考書として精読します。それぞれ担当者を決めて訳読していきますが、担当者以外も必ず予習をして授業に臨んでください。「読み合わせ」の機会は外国語の読解力を獲得するうえできわめて重要です。予習をするなかで自分なりに問題点を洗い出し、「ひとりでも読んで・調べて分かること」と「ひとりでは分からないこと」を腑分けして自覚できるようになることは、文学研究だけでなく、社会人となっても広く役に立つはずです。
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