M183004German Language and Literature (Seminars)
Numbering Code | G-LET17 7M183 SJ36 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar |
Target Year | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Wed.3 |
Instructor name | KAWASHIMA TAKASHI (Graduate School of Letters Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 「史実」と「フィクション」を二項対立に捉えて区別する見方は古代から存在するが、実際には歴史と文学は密接に関わってきた。歴史小説のように、歴史から素材を取ってくる文学ジャンルが人気を誇ってきたというだけではない。歴史記述そのものが、純粋に客観的な事実を扱うというより、ある種の主観的な物語の要素を含み、したがって「文学」的な性格があることは、歴史物語論による問題提起以来、強く意識されるようになってきている。そこでは、戦争やホロコーストのようなできごとの表象困難な部分を想像力で補う文学作品の「歴史」的な性格にも注目が集まっている。特にこの観点で、ポスト真実の時代と言われる今日、文学が果たしうる役割について考える。 | ||
Course Goals | 当該分野の研究動向を把握し、先行研究を批判的に読み、自分自身の視点を打ち出すことができるようになる。 | ||
Schedule and Contents |
前期に引き続き、基本的に輪読形式でドイツ語の研究論文を読む。 取り上げるテーマとテキストについては、受講者の希望を考慮しつつ決定する。 第1回 前期の復習と今期の課題の設定 第2~14回 テキスト輪読と討論 第15回 まとめ |
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Evaluation Methods and Policy | 平常点のみで評価 | ||
Course Requirements | 中級以上のドイツ語の読解能力があること | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 次回読む範囲を、ドイツ語辞書を用いて予め読んでおくこと。 |