5731011Aesthetics and Art History (Special Lectures)

Numbering Code G-LET09 65731 LJ34 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.3
Instructor name OKADA AKEO (Institute for Research in Humanities Professor)
Outline and Purpose of the Course 音楽における「近代の時間意識」とはほぼ五線譜と同義である。縦横のグリッド(五線と小節線)で音高も音価も定量的に規定される音楽。それが近代西洋音楽=洋楽であって、事情はクラシックであれジャズであれポピュラーであれ変わらない。この授業では五線譜的な時間意識からどのような脱出の試みが行われてきたかという視点から、19・20世紀音楽全般について考察する。

Course Goals 音楽に限ることなく、人間のあらゆる営みを規定するものとしてのリズムにつき、受講者自身が思索を巡らせることを求める。
Schedule and Contents 1-3回:小節線が可能にしたもの(2021年度後期の復習)
4回:音楽原理としての「ショック」と近代
5回:巨大音響建築に取り憑かれた世紀(ベルリオーズからマーラーに至る管弦楽曲)
6-8回:ホール建築とホール照明の歴史
9回:ハイデガーのGestell概念と「指揮者」への盲従
10回:足踏みする時間と第一次大戦後のストラヴィンスキーとテクノ
11-12回:「音楽の散文」と静止した時間とワーグナー
13-15回:反復の原理とラヴェル『ボレロ』とレヴィストロース
Evaluation Methods and Policy レポートによる。評価は到達目標の達成度に基く。独自の工夫が見られるものについては、高い点を与える。単なる既知情報のまとめではなく、各自の明快な問題意識およびその展開を最重視する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業で扱う音楽についてYoutubeなどで適宜実際に聴くこと
References, etc. 西洋音楽史, 岡田暁生, (中公新書)
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