1841006Buddhist Studies (Seminars)

Numbering Code G-LET14 71841 SJ36 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.2
Instructor name SATOU NAOMI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 最初期の大乗経典『阿しゅく仏国経』第5章の講読を行う。

阿しゅく仏は、東方・妙喜世界を主宰する他土仏である。西方・極楽世界の阿弥陀仏と並び、東西他土仏の双璧をなす。最も古い他土仏の一人であり、後に四方四仏の東方仏として定着する。密教では金剛界曼荼羅の東方に据えられ、後期密教では、大日如来に代わり、曼荼羅の主尊になる場合もある。

『阿しゅく仏国経』は、阿しゅく仏の修行から成道、涅槃にいたるまでの半生と、その仏国土の様子を描く経典で、大乗仏教興起のなぞを解くための重要な資料である。漢訳が2種類、チベット語訳が1種類ある。

本演習では、全6章ある『阿しゅく仏国経』の中から、阿しゅく仏の入滅と香象菩薩への授記、また正法が滅する理由を記す第5章をとりあげる。

阿しゅく仏は、香象菩薩に授記すると、体を燃やし尽くし般涅槃する。遺骸は金色に輝き、卍などの吉祥紋をほとばしらせ、それをもとに、衆生は七宝の塔を建てる。そして、阿しゅく仏の入滅後、正法は長い間とどまるが、その後、埋没すると記される。

漢訳2訳を参照しながら、チベット語訳を読み進め、大乗仏教の発展過程についても外観したい。
Course Goals 1) 古典チベット語で書かれた仏教経典の読解力の養成
2) 大乗仏教の基礎知識の習得
3) 仏教文献学の研究手法の習得
Schedule and Contents 第1回 テキストの概説と資料配付
第2-14回 『阿しゅく仏国経』第5章の講読
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 授業時の発表及び平常点をもとに総合的に評価。
テストは行わない。
Course Requirements わからないことに関しては、授業中に積極的に質問してください。
Study outside of Class (preparation and review) 授業時に読むテキスト箇所の和訳。必要に応じて、その背景についても調べる。
Textbooks Textbooks/References 授業中に資料を配付する。
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