応用数理工学特論A
Numbering Code |
G-INF04 63433 LJ13 G-INF04 63433 LJ12 G-INF04 63433 LJ54 |
Year/Term | 2022 ・ Intensive, year-round | |
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Number of Credits | 1 | Course Type | Intensive lectures | |
Target Year | Master's students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Intensive | |
Instructor name | Kuroda Masahiro (Part-time Lecturer) | |||
Outline and Purpose of the Course | 数理工学の分野でも、科学的成果が現代の工学としてグローバルな実世界にいかに応用されているかという視点でみれば、実際の現場にある技術やサービスとの連携による優位性がなければ利用者に受け入れられない。Google社は、2003年に古くて新しい基本技術を用いて、グローバルビジネスのニーズを見据えてスタートしました。現場で使われる基本技術と社会のニーズを取り込んで、数理工学を適用する分野でのブレークスルーを試みる環境ができています。GoogleやAppleに代表されるグローバル企業のビジネスの根幹を垣間見るとともに、新たな領域への発展が期待される具体的なサービス/システムの紹介を通じて、科学的成果を応用するにあたっての1つの方法論を理解することを目的とする。 | |||
Course Goals | グローバルビジネスを考える場合、国際標準やデファクト標準が大きな意味を持つ。グローバル企業がこれら標準をどのように生かしてきたか、根幹技術をどのように位置づけたかを理解する。そして、これからのグローバルビジネス分野の1つである医療・健康に関して、諸課題解決をテーマに最先端の情報通信・センシング技術を積極的に活用していくにあたって何が必要かといった深堀りをする。これにより、受講者自らの立ち位置を得る方法論的ヒントを獲得することを目標とする。 | |||
Schedule and Contents |
I. グローバルビジネスの根幹技術概説(第1日目)午後1-7時 Google、AppleやIntelなどに代表されるグローバル企業のビジネスの根幹部となっている技術はどのようなものか、どのように扱っているかをComputer Scienceの視点で簡潔に説明するとともに、国際標準・デファクト標準をどのように扱ってグローバル化を進めたかの事業化シナリオを理解する。昨今の日本では、今後の新たなビジネスとして高齢化社会を見据えた医療・健康ビジネスが急速に立ち上がってきているが、先端技術を取り入れた医療・健康ビジネス成立には時間がかかっている。これに対して経済成長を取り込んでいる世界の多くの国々では、新たな取り組みを積極的に行っている。この違いの本質を概説する。 II. Quantified-self Healthcareと数理工学の応用 (第2日目) 午後1-7時 一般的に、新たな技術や数理モデルが社会に受け入れられるには時間がかかるが、ひとたび、そのわかりやすい有用性が示されれば、即座に社会に広がる。昨今、リモートワークの普及から社会に広く受け入れつつあるQuantified-self Healthcareもその1つである。モバイルネットワーク、短距離無線ネットワーク、それに生体データを非侵襲に取り出すセンシングの視点から、リアルタイム・AI認識を扱う研究開発を議論し、数理工学応用の大局的な理解を深める。様々な生体データの非侵襲分析と短距離無線ネットワークの実際と、そのネットワークを用いた生体常時モニタリングを紹介する。 III. 生体常時モニタリングシステムのグローバル化検討 (第3日目) 午前10-13時 実際に稼働している生体常時モニタリングを見てもらい、第1日目及び第2日目で取り上げた視点で、そのグローバル化を考えるにあたっての問題点を議論する。 |
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Evaluation Methods and Policy | 講義内容に関連するクイズへの解答と、生体常時モニタリングのグローバル化ビジネスモデルに焦点を当てた課題解決レポート提出により評価する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 「予習」としては、時間がある範囲で上記の参考書に事前に目を通しておいてください。また「復習」としては、講義中に出題した課題について後ほど解答例を示しますので、その解答例の意味するところを理解しておいてください。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 特になし | ||
References, etc. | デジタル化する新興国, 伊藤亜聖, (中央公論新社、2020年), ISBN:978-4121026125 |