サービスモデリング論

Numbering Code G-INF02 63290 LJ44
G-INF02 63290 LJ18
G-INF02 63290 LJ13
Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.3
Instructor name SHIMADA SATOSHI (Graduate School of Management Senior Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 「サービス」において、無形の事象や財、プロセス等が価値をもたらす。複数のステークホルダがサービスを適切に認識し、その情報を共有するためにはサービスを視える化することが効果的である。本講義では複数の側面からのサービスモデリングについて、手法やモデル化の意図等を解説する。ここで対象とするサービスとは、対人サービスをはじめとした第三次産業だけでなく、製造業におけるサービス化も含めた産業全体のサービスである。
 サービスを表現するモデルについての基礎的な知識を身に着けたうえで、モデルの利用場面や利用方法を理解する。これを通じて、付加価値の増加・効率化・生産性の向上といった事業の改善に寄与できる人材となることを目指す。

【研究科横断型教育の概要・目的】
 無形のサービスの活用のしかたは、卒業後社会で活躍するすべての研究科の学生にとって、必要な教育である。多様なサービス価値を統一的な見方や観点で比較検証することは、種々のサービスに関するイノベーションの理解・活用だけでなく、今後のキャリアパスを策定するにあたっても重要である。本講義は、種々の専門領域の学生の受講を想定し、講義の中で情報活用に関する概念や方法論を学べる考慮がなされている。このような多面的アプローチが研究科横断型教育としての目的である。

This class lectures theories of service modeling to value, analyze and apply the service. The scope of the class should not be limited to the industry as symbolized by consumer services, but should cover overall industry including industrial shift from manufacturing companies toward service value creation. This service methodology fosters human resources that contribute to improving productivity in industry and/or to tackling commoditization in IT industry. Thus, lectures should be interdisciplinary between business administration and informatics.
Course Goals 物財と異なる性質(無形性、同時性、異質性、消滅性)を含むサービスに対して、モデル化することによる情報の活用・共有やビジネスモデルの理解を深める。また、学んだモデル・手法を利用して他者との議論や認識の擦り合わせを身につける。
Schedule and Contents 1、ガイダンス
サービスに関わる基本概念の説明を行い、サービスの特性(製造業との対比含む)
や生産性向上のための施策、関連するモデル等について概説
2、モデル化と「モデル」の理解
サービスのモデル化を行う意義、目的、効用などの総論を説明
3、モデル化の道具:モデリング言語
サービスのモデル化を行う表現手段として、UML(Unified Modeling Language)等
のモデリング言語について概説する
4、グループ発表・個人発表の概要説明とモデル活用
講義で行ってもらうプロジェクト発表についての概要を説明。サービスのいくつかのモデルを活用し、プロジェクトにおいてサービスを捉える観点を紹介。
また、今後の活動の単位となるグループを構成し、自己紹介等を行う


5、サービスのケース演習概説
演習の全体像、および、ケースの分類軸(フロント/バック、リアル/バーチャル)について解説
6、フロント/リアル
デパートの店員、セルフレジなどの対人サービスとしての小売業事例を紹介
7、フロント/バーチャル
音楽携帯プレーヤー(iPod vs ウォークマン)の事例について紹介
8、バック/バーチャル
クラウドサービスの事例について紹介
9、バック/リアル
物流業、業務アウトソーシング、人材派遣業等の事例について紹介

10、サービスの品質
SERVQUALなどのサービス品質評価尺度について概説
11、サービスの顧客と価値
利用者視点にたったサービス活用能力と価値について概説
12、最終個人発表
個人発表(受講数に応じて、全体orグループ内)
13、サービスの領域と特性
公共サービスとしての行政サービスのような特異な性質をもったサービスや、その環境に対する概説
14、グループプロジェクト発表とケースの総括
グループ単位で学生によるサービスモデル化の事例発表を実施
15、総括
講義全体のまとめ、および、授業アンケートを実施
Evaluation Methods and Policy 授業出席・参加状況(30%)、個人発表課題(40%)、グループ発表課題(30%)
達成目標に対する達成度を、情報学研究科成績評価規程第7条による成績評価(6段階)に則り行う。詳細は授業時に説明する。

Grading Policy
1. Individual Work: 40%
2. Group Work: 30%
3. Class Attendance: 30%
Course Requirements 特になし。
但し、経営管理大学院からの履修者は、体系的な学習を進めるため、「サービス創出方法論」等のサービス価値創造プログラム関連の授業を受講することが望ましい。
また、情報学研究科からの履修者は、体系的な学習を進めるため、「情報システム設計論I・II」の授業を受講することが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) 種々のサービス領域の企業事例を調査・分析する。上場企業に対しては、アニュアルレポート等が公開されているので参照されたい。
Textbooks Textbooks/References 授業で用いるものは、適宜配布する Handouts to be distributed
References, etc. UMLモデリング入門(2008), 児玉公信, (日経BP社)
サービス・マネジメント(統合的アプローチ上・中・下)Services management : an integrated approach(2004), バート・ヴァン・ローイ他 Looy, Bart van, Paul Gemmel and Roland van Dierdonck, (ピアソン・エデュケーションFinancial Times Management)
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