東アジア比較文芸論1

Numbering Code G-HUM35 5H056 LJ35 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.3
Instructor name Aki Tsumori (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course テーマ:〈近現代中国文学における周縁的人物像の表象〉

近代以降の中国では、革命や内戦の状態が長く続き、それに伴って人々の身分や階層にも大きな変動が生じた。本講義では匪賊や遊歩者など、近代以降に新たな存在感を示したり、その立場に大きな変更が生じたりした人々の形象について、文学作品を通して考察する。
Course Goals 周縁的な立場に置かれてきた人々の形象を通して、近代以降の中国に対する多様な認識を構築すると共に、社会と「表象すること」との間にある微妙な関係についての考察を深める。
Schedule and Contents 第1-2週目の授業ではガイダンスおよび授業テーマに関する概説を行う。

第3週目以降の授業では、以下のようなテーマを取り上げ、多様な角度から近現代中国の「周縁的人物像」がどのように描かれ、位置付けられてきたのかを考察する。各テーマごとに1-3週の授業を行う予定である。より詳しい授業計画については授業初回に説明する。

1.匪賊:アウトローの魅力と暴力への嫌悪
2.行商人:山岳地帯を歩く
3.少数民族:野蛮/文明観をめぐって
4.都市の遊歩者:上海モダンの光と陰
5.性的少数者:描かれないことの背後に
6.娼婦:主体的女性像の可能性
Evaluation Methods and Policy 期末レポート7割、平常点(毎回の授業への取り組み)3割により、総合的に判断する。また、欠席5回で単位取得資格を失うので注意すること。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業ではしばしば具体的な作品を配布してコメントペーパーの提出を求めるので、しっかりと読んで参加すること。授業中に紹介した文献を参照しながら、自分なりの興味関心を発展させ、期末レポートにまとめる形で成果を提出する必要がある。
Textbooks Textbooks/References プリント配布
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