メディア・スタディーズ1
Numbering Code | Year/Term | 2022 ・ Intensive, Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | Master's students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Intensive |
Instructor name | Tomoya KIMURA (Part-time Lecturer) | ||
Outline and Purpose of the Course | 言葉本来の意味に遡って考えるならば、「メディア」とは人と人との間にあって、そのコミュニケーションを媒介をするもののことだと考えることもできるかもしれない。しかし、現在メディア論と呼ばれている研究領域では、もっと広い意味で「メディア」というものを捉えている。たとえば、1960年代に『グーテンベルクの銀河系』(The Gutenberg Galaxy: the Making of Typographic Man, 1962)、『メディア論』(Understanding Media: the Extensions of Man, 1964)などを著しのちのメディア論に多大な影響を与えたマーシャル・マクルーハンは、メディアとは人間の身体を拡張するものであると考えた。テレビやラジオは人間の目や耳を拡張するものだからこそメディアなのであって、それと同様に、人間の脚を拡張する自動車もメディアであり、皮膚を拡張する衣服もまたメディアだということになる。また、メディアは人間の必要や欲望に奉仕するばかりではなく、逆に人間の認識や価値観、世界観を再構成することもあるだろう。本講義ではこのようなメディア認識に立ち、さまざまなメディアと人間とのインタラクションについて考察を行う。 | ||
Course Goals |
以下の2点を本授業の到達目標とする。 1. メディアはけっして透明なものではなく、メディアは私たちが世界とかかわるかかわり方に大きな影響を与えているということを理解する。 2. 1の認識のもと、特定のメディウムにおける媒介作用のありようを自分で考察することを可能にするような、メディア論的視点を獲得する。 |
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Schedule and Contents |
授業は集中講義として、3人の講師が、それぞれ1つずつのテーマについて4コマの授業時間を使って解説を行う。テーマ、担当者、開講日等の詳細については、別途掲示により発表するが、おもに以下のような授業日程を念頭においている。 第1日目 メディア・スタディーズ概論:透明性と虚構性を切り口に(4コマ) 第2日目 映像文化とメディア:アニメーションを中心に(4コマ) 第3日目 音響メディアについて(予定、4コマ) 第4日目 学生による発表およびまとめ(3コマ) ※第4日目には、1~3日目の授業のテーマを踏まえ、自分が見つけた素材をメディア論的に考えたことについて簡単な発表をしてもらうことを予定している。 |
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Evaluation Methods and Policy |
・授業への参加の積極性(出席、授業内での発言等)……50% ・講義中に指定する課題(発表またはレポート)……50% |
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Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 予習はとくに必要ないが、毎日の講義内容をノートにとり復習すること、それをもとに身近な範囲から素材を探し、自分自身で「メディア論」を実践するように。 |