犯罪精神病理学(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開)

Numbering Code G-HUM34 5A056 SJ46 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.4
Instructor name MATSUMOTO TAKUYA (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 【この科目の正式名称は「犯罪精神病理学(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開)」です。】
精神病理学という学問は、司法・犯罪分野における責任能力の評価にも関わりながら発展してきた。精神分析や心理学もまた、犯罪や非行に至る原因や心理の分析、再犯・再非行のリスク評価について数多くの知見を提供している。本演習では、司法・犯罪分野に心理的評価や支援を行うために必要な基礎知識を確認するとともに、実際の臨床において有益と考えられる面接法や精神病理学的評価、力動的評価についても学ぶ。
Course Goals 犯罪や非行に至る原因や心理の分析、再犯・再非行のリスク評価、矯正・更生のための指導・助言等について理解することができる。
必要な際に保健機関や医療機関への連携ができる程度の医学知識(精神医学を含む)および心理学的知識を身につける。
面接法や精神病理学的評価、力動的評価の基礎的な方法を身につける。
Schedule and Contents 下記の項目について、各1-3回程度取り扱う(授業14回+フィードバック1回)。

1)犯罪精神病理学(責任能力の概念、および精神障害と犯罪の関係)
2)犯罪の精神分析(精神分析からみた犯罪の理解)
3)犯罪心理学(犯罪者の特性や環境要因、および犯罪予防のための知見)
4)司法領域(拘置所、刑務所)における精神障害者処遇
5)面接法
6)精神病理学的立場からのアセスメント
7)力動的立場からのアセスメント

なお、受講者には適宜演習内で発表を行ってもらうことがある。

オンラインで実施する場合は、履修学生による課題提出と教員による応答を中心に、テキストを用いながらオンデマンド形式で双方向的に行う予定である。
Evaluation Methods and Policy 各受講生が授業内で行った発表(レポート含む)、および平常点をそれぞれ50%の割合で評価する。
Course Requirements 授業担当者が行う精神病理学・精神分析学関連の科目を1つ以上履修している、または履修中であること。
将来的に、公認心理師などの心理支援職を目指す意志をもち、守秘義務および心理支援職としての倫理を遵守することができること。
Study outside of Class (preparation and review) 予習として、演習内で示す参考書の読書。復習として、演習中に配布したプリントと自分自身のノートの内容を照らしあわせて理解を深めること。
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