現象数理論演習5A
Numbering Code | G-HUM34 5D034 SJ55 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar |
Target Year | Master's students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.3 |
Instructor name | SUMI HIROKI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
力学系理論,つまり 物事がある規則に従って時間とともに変化していく様子を扱う理論を学ぶ。予測不可能とも思える複雑な振る舞い、カオスを研究したり、極限状態を様々な尺度から研究する。また、ランダム性を与えたランダム力学系における、ランダム性がもたらす新しい現象を学ぶ。さらに、極限状態に現れる図形である、細部を拡大すると全体と似るような不思議な興味深い図形であるフラクタル図形を研究する。そして、これらについて道具立てとして現れるエルゴード理論(測度論的力学系理論)を学ぶ。これらの理論を理解するために必要な手法を習得するための演習を行う。 |
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Course Goals | 力学系理論、ランダム力学系理論、フラクタル幾何学、エルゴード理論の基礎を理解し,実際に応用する力を身につける。 | ||
Schedule and Contents |
以下の文献から1冊を選び,精読の上,その本の中にある演習問題に取り組む。 どの演習問題に取り組むかは受講学生に依存するので,個別に対応する。また 受講学生によっては以下の文献以外のものを選択する可能性もある。 (1)J.Milnor, Dynamics in One Complex Variable,3rd Ed. Princeton University Press. ISBN-10: 0691124884 ISBN-13: 978-0691124889 (2)P. Walters, An Introduction to Ergodic Theory, Springer. ISBN-10: 9780387951522 ISBN-13: 978-0387951522 (3)K. Falconer, Fractal Geometry, 3rd edition, Wiley ISBN-10: 111994239X ISBN-13: 978-1119942399 第1回 文献や授業計画の決定と打ち合わせ 第2回から第14回 文献内容を黒板等で発表し、その詳細を吟味する。また演習問題に取り組み、その解答を考える。 第15回 総括を行う。 |
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Evaluation Methods and Policy |
【評価方法】 演習の成果発表を随時行わせ,その出来具合によって評価する。 【評価基準】 到達目標について、人間・環境学研究科の評価基準に従って評価する。 |
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Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
指定された演習問題について自ら取り組み,納得のいくまで理解を深めておき,授業時間での演習 に備えておくこと。 |