人間実践論2

Numbering Code G-HUM34 5B007 LJ34 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.5
Instructor name SATOU YOSHIYUKI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course  旧来の倫理学の主流は、対等な理性的主体間の自由な行動のレベルから倫理を考えるものだった。しかし現在、それに尽きない倫理的場面に注目し、それを通して倫理観を組み替えようとする様々な立場からの試みが見られ、大きな力をもつようになってきている。前者と比較しながら、後者を詳しく眺める中で、われわれの倫理観を問い直したい。
 具体的には、レヴィナスやケア倫理学の議論を取り上げる。これらの立場は、いずれも合理性よりは感情的なものに注目し、合理的倫理観の根本にある諸前提を批判的に問い直す姿勢を有している。ただ、ここでも合理的な倫理学とは別の面から、さまざまな難問が現れてくることが確認される。
Course Goals  非合理的な側面を重視する倫理学を検討することで、旧来の倫理学の主流であった合理性重視の倫理学を見直すとともに、倫理についての視野を広げ理解を深める。
Schedule and Contents 1~4回:無限の責任とその批判的考察:レヴィナス
5~6回:ケア倫理学の前史:コールバーグ
7~11回「もう一つの声」:ギリガンそしてノディングス
12~14回:レヴィナスの「正義」──ケア倫理学との対比において──
15回:フィードバック(※フィードバックの詳細は授業で周知する)
Evaluation Methods and Policy  レポート
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  関心のある者は、授業中に紹介した参考書を読んで、自ら学習を深めてほしい。
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