動態映画文化論2
Numbering Code | G-HUM34 5A029 LJ32 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | Master's students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Wed.2 | |
Instructor name | KINOSHITA CHIKA (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
<スター/キャラクター/セレブリティ> 本授業ではまず、映画「スター」を映像作品と社会の結節点としてとらえ、基本文献の購読を通してカルチュラル・スタディーズ、映画史研究、フェミニズム、クィア理論などの方法論を学ぶ。ケーススタディとしては女優・原節子を取り上げ、代表的な主演作品を分析する。さらに、漫画やアニメーションのキャラクター論、パフォーマンス論や身体論など、現在の芸術・メディア研究における問題系とスター研究の接続を行う。期末の課題としては、学生各自が興味を持った「スター」を一人選び、映像作品とメディアの言説を調査・分析して論文にまとめる。 |
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Course Goals |
・「スター」研究の古典的名著を読むことで、アイドル、セレブリティ、キャラクター研究にも通じるメディアによる構築物としての「人物」分析の技法を習得する。 ・自ら対象を見つけ、仮説を立て、資料収集と分析を行って検証する力を養う。 |
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Schedule and Contents |
講義と演習形式を組み合わせ、英語・日本語の文献講読を行う。翻訳文献の場合、原語にアクセス可能な者は参照すること。 Part 1 スター研究:The Beginning 第1回 イントロダクション 第2回 エドガール・モラン『スター』;ロラン・バルト 第3回 リチャード・ダイアー『映画スターの<リアリティ>』、序+第1部 第4回 ダイアー『映画スターの<リアリティ>』、第2部 第5回 ダイアー『映画スターの<リアリティ>』、第3部 Part 2 スター研究の応用可能性:原節子 第6回 女優とナショナリズムの言説 第7回 占領とジェンダー 第8回 クィアな観客性と原節子的問題 Part 3 スター研究の接続可能性 第9回 スターと人種問題 第10回 二次元へ:キャラクター/キャラとメディアミックス(1) 第11回 二次元へ:キャラクター/キャラとメディアミックス(2) 第12回 スター研究の現状とセレブリティ研究 第13回 パフォーマンス論としての俳優論 第14回 期末論文テーマ発表 第15回 期末論文テーマ発表 |
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Evaluation Methods and Policy | 授業参加:10%, 授業内での発表もしくは中間小論文:30%, 期末論文:60%。発表・論文については到達目標の達成度に基づいて採点する。授業参加では積極性、発言の独自性と批判精神を評価する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 講読資料配付および情報伝達のためPandA(e-learning)を活用する。履修者は授業開始前から計画してテクストを読み、予習をしたうえで議論に積極的に参加することを前提とする。授業時間以外に映画を鑑賞する必要がある。視聴方法などについては第1回授業で説明する。 | |||
Textbooks | Textbooks/References |
映画スターの<リアリティ>―拡散する「自己」, リチャード・ダイアー , (青弓社), ISBN:4787272098, 教科書の入手法については、第1回目の授業で指示する。
PandA(e-learning)を活用し、教科書以外の必読のテクストおよび資料はPDFファイルで配布する。 |