環境造形論2
Numbering Code | G-HUM35 5I017 LJ74 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | Master's students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Wed.2 | |
Instructor name | NAKAJIMA SETSUKO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
日本近代都市史 ―都市の変容と郊外の発見 都市の歴史において近代は、規模の拡大、新しい機能の布置と既存機能の再編、人口の流入、景観の変容など、劇的な変化を経験した時代であった。都市部においては、市区改正、都市計画法など、計画と法律にもとづく事業とコントロールによって近代的都市の創出が目指された。一方で、前近代において都市の外側に広がっていた近郊農村が、都市から移住してくる人々によって郊外として発見される。郊外の発見は、都市部の再編とともに、近世都市が近代都市へと変容を遂げるための必要条件であった。 京都、大阪、東京を主なフィールドに、都市の近代化の経緯、近代都市計画の成立とその内容、都市と郊外の建築と文化、郊外開発の特徴と自然環境など、いくつかのテーマを通して、近代都市の空間構造を把握し、現在へと続く都市空間のあり様を検討する。その際、日本の近代都市モデルとされた西欧の都市計画論、郊外都市構想(田園都市)、創出された郊外住宅地も参照する。 |
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Course Goals | われわれをとりまく環境の歴史とその構成の意味を理解することで、環境の未来を考える基礎的知識を獲得する。また、現在の環境を分析・考察する視座と方法論を学ぶ。 | |||
Schedule and Contents |
以下の内容について講義する。ただし、内容は前後することがある。 1 近世都市から近代都市へ 残ったものと残らなかったもの 2 都市部再編の契機 都市改造と市区改正とイベント 3 郊外発見の契機 イベントと都市インフラの整備 4 郊外へのまなざし 別荘とブルジョワジーの都市脱出 5 都市計画によるコントロール 都市計画法と市街地建築物法 6 風致地区をめぐる議論 都市における自然環境 7 郊外住宅地開発の展開 新中間層の郊外住宅と生活文化 8 都市の時代の到来 大大阪 大京都 9 都市間ネットワークの成立 三都(大阪-京都-神戸)の機能と関西文化圏 10 『細雪』にみる関西の都市文化と生活文化 11 E.ハワードの田園都市論 12 日本における「田園都市」思想と都市計画家 講義内容に関する見学会を1~2回開催する。履修人数によっては開催しない場合もある。 見学会① 吉田山と京大周辺を歩く 見学会② 南禅寺界隈を歩く 環 |
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Evaluation Methods and Policy | 授業への参加姿勢と小レポート(50%)、期末レポート(50%)で評価する。 | |||
Course Requirements | 予備知識は必要としない。都市や建築の歴史に興味があることが要件となる。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業で扱う場所やテーマについて、現地を実際に訪れて理解を深めていただきたい。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 毎回の授業でレジュメと資料を配布する。 |