環境風土論演習2

Numbering Code G-HUM35 5I042 SJ74 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.3・4
Instructor name Yukari Ihara (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 本演習では,「屋外環境の享受と使用を目的として,計画,デザイン,施工,維持管理を行う過程であり,またこの過程によって造られるもの」(中村,1976)である「造園」に焦点を当てる.その原点は「にわづくり」に始まり,特に近代以降は公共造園の発展のもと,人間と自然が関係する諸事象に広く関わるようになり現在に至る.人間と自然とが織り成す屋外空間を国土に創出してきた,このような造園の「思想」と「技術」の特徴を,代表事例の現地解説(立地環境をどのようにとらえ、どのような空間認識のもとで創出されたか。かつその本質的価値をどのように保全・活用し継承しようとしているか)と,現地踏査の結果を整理し理解を深めるグループワークを通して体得することを目的とする.
Course Goals ・立地する環境とのつながりのなかで固有性の高い屋外空間を創出してきた,
伝統的な造園空間の思想と技術の特徴を正確に理解する.
Schedule and Contents 1.学内演習Ⅰ(座学):庭園と立地環境(演習に関する基礎知識と視座の習得)
2.現地Ⅰ-①:天龍寺および嵐山界隈(京都府右京区)

3.現地Ⅰ-②:無鄰菴および岡崎界隈(京都市左京区)

4.学内演習Ⅰ-2(グループワーク):現地見学の整理2コマ
  学内演習Ⅱ(座学):公共造園と環境・空間構成(演習に関する基礎知識と視座の習得)
5.現地Ⅱ-①:依水園および奈良公園(奈良県奈良市)
6.現地Ⅱ-②:京都御苑(京都市上京区)
7.学内演習Ⅱ-2(グループワーク):現地見学の整理と報告
8.全体演習のまとめ(座学)
※2コマ連続(初回のみ1コマ)で,後期の前半に集中して毎週実施する.
Evaluation Methods and Policy 評価方法】
受講態度および現地見学の報告内容に基づく平常点(40%)と期末レポート(60%)による総合評価とする。
【評価方針】
報告内容は,現地見学の理解度とそれに基づく思考の深度に基づき評価する。
ただし,Ⅰ,Ⅱ共に現地見学に全く参加せず学内演習のみ参加した場合には、期末レポートの出来に関わらず不合格とする。
期末レポートは,①演習内容の正確な理解ができているか,②左記①を踏まえた上で,自ら深く思考し,論理的に記述することができているか,この2つを評価のポイント(50/50)とする.
Course Requirements ・全学部の人を対象にする。
・環境風土論Ⅰ(前期)と併せて履修することが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) 演習時に使用した用語に関しては,再度辞典や講義内で紹介する参考文献で自主的に確認し,正確に理解すること。さらに関心がある場合には,講義中に紹介した関連文献やデータを閲覧し、より理解を深めること。なお,学内演習時に代表的な事例を紹介するので,本演習で訪れるもの以外の庭園や公園等についても現地見学を自主的に行うことを推奨する。
Textbooks Textbooks/References ・購読資料は,KULASISを通じて(あるいは現地実習時に直接)配布する。
References, etc. 授業中に適宜紹介する。
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