西欧文化論演習3B

Numbering Code G-HUM35 5J103 SJ36 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.4
Instructor name IKEDA HIROKO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 「アイルランドの詩歌・物語・劇」ー 伝統の再生と変容

アイルランドの二人のノーベル賞文学賞詩人 W.B. Yeats (1865-1939)とシェイマス・ヒーニー (Seamus Heaney, 1939-2013) の作品を中心に、その他の愛唱されてきたアイルランドの詩歌、傑作とされるアイルランド語詩の英訳、アイルランドを代表する劇作品などを紹介し、精読する作品を選び、全員でじっくりと丁寧に読み解く。

作品が生まれた歴史的、社会的背景を理解するための補足資料、朗読、映像資料などを適宜用い、作品の理解を深める。

文学作品の創作にインスピレーションを与えてきた神話、伝説、民話を視野に入れ、伝統の再生と変容の有り方を検討し、過去と現在を繋ぐ作品の現代的意義を追及する。







  
Course Goals ・深い内容の英文をじっくり読むことによって英語の底力を育む。文学作品を通じて柔軟で独創的な思考力を養う。

・高く評価されてきた詩を知ることで、上質な文学作品とはどういうものかを体得する。

・心に響く英詩に出会う。

・それぞれの着眼点、関心を生かす形で作品にアプローチするヒントを得る。
Schedule and Contents 第1回: 詩、劇、物語(神話、伝説、民話)、および批評書、解説書、論文などを紹介し、受講生の関心に応じてどれを中心に精読するかを決める。

第2回~第14回目の演習は、以下の項目内容を適宜組み合わせるかたちとなる。必要なプリントをPandA で配布する。


・授業で詩を一篇か二篇選び、精読する。必要に応じて詩の注釈や解説を英語で読む。詩の理解に必要なアイルランドの歴史やフォークロアに関わる資料、批評や評論なども読む。

・朗読を聞いて作品解釈の一助とする。

・作品に出てくる語彙や言い回しなどから、アイルランド独特の言語文化、伝統、歴史を考察し、イギリス文学との違いを考察する。

・ 詩の理解への補助線として、詩人(イェイツ、ヒーニー、その他)の散文やエッセイ、論文を読む。

・ 全員でいくつかの詩を精読した後、各自が次に精読したい詩を選び、それぞれが訳と語注、疑問点などをまとめ、その作品について自由な観点から発表する。

第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 最終レポート(40点)と平常点(授業への参加、課題提出)(60点)の合計で総合的に成績を評価する。

評価基準は、到達目標について、人間・環境学研究科の評価基準に従う。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業で扱う作品および英文資料を配布するので(PandA リソース利用)、これにあらかじめ目を通して演習に備え、また授業後に読み直すこと。

発表に備えた準備をすること。
Textbooks Textbooks/References PandA のリソースに必要資料を掲載する。
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