西欧文化論演習2A

Numbering Code G-HUM35 5J100 SJ36 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.3
Instructor name KATSURAYAMA KOUJI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 「英詩の諸相」
具体的に作品一つ一つを丹念に精読しながら、英詩の表現の特質の変化を、社会背景や文化全般と関連づけて、考察する。同時に、英語という言語並びにその背景にある文化の多様性を理解し、英語が使われている国・地域の文化を通じて、英語による表現力への理解を深める。
Course Goals 英詩における名作を味読することを通じて、英詩の特質全般についての基本的事項を理解する。特に、リズムのもつ意味について、具体的事実に基づいて説明ができるようになる。加えて、社会や世界との関わりの中で、他者とのコミュニケーションを行う力を育成する観点から、英語という言語やその背景にある文化の多様性について学び、課題に対して自主的、継続的に取り組む能力を養う。
Schedule and Contents 本年度は、Shakespeare (1564-1616)をはじめとする、多様な sonnet 作品を精読する。
第1回:導入。
第2~13回:各回、以下に挙げるものから一つテーマを選び、導入的解説を行うと同時に、それを感得するのにふさわしい詩作品を1~2編紹介し味読する。取り上げるテーマは

・異文化間能力(intercultural competence)
・英語特有の言語特性に由来する強勢を基盤としたリズムの特質
・Academic Englishの特徴となる語彙が多く外来語でラテン語起源であること
・英文の構成上の特徴と論述方法の言語間における相違
・単語の語源的由来が多文化に及ぶことが文章の味わいに与えている効果
・言語間におけるリズムの特質の相違(特に、強勢に基づくリズムと音節数に基づくリズムの相違)
・rhymeの技法とその表現法の由来と影響
・頭韻による技法の歴史的変遷と現代英語における位置付け
・散文と韻文との相違
・ことわざ的表現様式の音韻的、意味論的特質
・多様な文化や時代思潮(例えば、フランス革命の衝撃)が近代英語に及ぼした影響
・英語史上における異文化交流の実例
・言語表現の特質と、歴史・文化・社会の在りようとの深い結びつき

第14回:まとめ。加えて、場合によっては、理解度確認のための筆記試験の実施。
第15回:フィードバックの実施。
Evaluation Methods and Policy 評価は、授業への参加が前提となる。筆記試験(あるいはレポート試験)(60%)の成績に、発表を含む平常点評価(40%)を加味して評価する。評価基準は、到達目標について、人間・環境学研究科の評価基準に従う。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) とりわけ、緻密な予習が肝要であることは言うまでもない。最も重要なことは、自らの読みを、理解が不十分であるということも含めて、前もってしっかり確認、意識して授業に臨むことである。
Textbooks Textbooks/References 授業中に適宜プリントを配布する。
References, etc. シェイクスピアのソネットー愛の虚構, 六反田収他, (文理、1979年)
イギリス文化を学ぶ人のために, 小泉博一他(編), (世界思想社), ISBN:4790710726
異文化トレーニング, 八代京子他, (三修社), ISBN:9784384012439
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