中国文化論1B

Numbering Code G-HUM35 5J075 LJ37 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.3
Instructor name MATSUE TAKASHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 本講義の目的は、古代中国語の引用表現について、如何なる形式的・機能的特徴を備え、歴史的に如何なる過程を辿ったのかを理解することにある。
現代中国語の引用表現について、日本語と対照しつつ概説した後、上古中国語の引用表現について、中国語で書かれた論文を読解することにより、古代中国における引用表現を巡る諸問題について理解する。さらに中国語の引用表現の史的変化および古代中国語の引用表現の類型論的特徴について理解する。
Course Goals 古代中国語の引用表現について、形式面・機能面から現代中国語の引用表現との相違を理解した上で、中国語の引用表現の史的変化および古代中国語の引用表現の類型論的特徴について考察することができる。
Schedule and Contents 古代中国語研究のための基本書を紹介した上で、形式面・機能面から現代中国語の引用表現を解説する。第3回から第7回は中国語で書かれた董秀芳「実際語篇中直接引語与間接引語的混用現象」(『語言科学』第7巻第4期,2008年)、第8回から第11回は杜道流「古代漢語動詞“問”帯賓語結構的演変」(『語言科学』第4巻第2期,2005年)を読解しつつ、古代中国における引用表現を巡る諸問題を検討する。中国語論文の読解の際は、担当の履修者が日本語訳を提出した上で授業を行い、教員がその内容について、解説と補足を行う。具体的な授業計画は以下のようである。ただし講義の進度や受講者の情況によって、テーマごとの回数や順序を変更することがある。

第1回 授業の目的の説明、古代中国語研究のための基本書の紹介    
第2回 現代中国語における引用表現(1)
第3回 現代中国語における引用表現(2)
第4回 董秀芳2008の講読(1)
第5回 董秀芳2008の講読(2)
第6回 董秀芳2008の講読(3)
第7回 董秀芳2008の講読(4)
第8回 杜道流2005の講読(1)
第9回 杜道流2005の講読(2)
第10回 杜道流2005の講読(3)
第11回 杜道流2005の講読(4)
第12回 中古以降の複文の類型(1)
第13回 中古以降の複文の類型(2)
第14回 まとめ
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 平常点50点とレポート50点により評価する。ただし、レポートの提出については、授業において中国語論文の日本語訳(訳と注釈を含む)を発表することにより代替することが可能とする。
Course Requirements 現代中国語を学習した経験があること。
中国古典について基礎的な知識を持っていること。

Study outside of Class (preparation and review) 中国語論文の日本語訳を担当する履修者は、必ず事前に日本語訳を作成しておくこと。
Textbooks Textbooks/References ハンドアウトを配布する。
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