欧米歴史社会論2A
Numbering Code | G-HUM35 5J042 LJ38 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | Master's students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.3 |
Instructor name | SATO HITOMI (Part-time Lecturer) | ||
Outline and Purpose of the Course |
本講義のテーマは、中世ヨーロッパの政治反乱をめぐる諸論点である。 国家、国家的な諸権力、統治者、支配者に向けられる反乱は、政治行為であるとともに、人間集団の慣習的行為と世界観に根差した広義の文化である。それゆえ、社会史や文化史研究の主要研究テーマの一つであり、また中世の政治と国家をボトムアップの視点からとらえることを可能にしてくれる私たちに開かれた数少ない窓の一つでもある。 本講義ではこのテーマに関わる研究史上の諸論点を概観し、課題と展望を考察する。なお、具体的対象を設定した反乱研究は「欧米歴史社会論ⅡB」で扱う。 |
||
Course Goals |
(1)中世ヨーロッパの国制史、政治社会史、政治文化史の基本的な事項や研究史上の論点を理解することができる。 (2)(1)について、適切な参考文献を活用しながら考察を深め、自らの言葉で論理的に説明することができる。 |
||
Schedule and Contents |
基本的に以下の計画に沿って授業を進めるが、講義の進展に応じて変更がありうる。 第1回 イントロダクション――なぜ中世ヨーロッパの政治反乱を学ぶのか 第2~3回 「革命」か「反乱」か――中世の政治的変革をめぐる諸論点 第4回 祝祭・慣習・集合心性――歴史人類学的社会史における反乱 第5回 民衆・エリート・社会移動 第6~8回 中世国家論の転換と政治反乱 第9~10回 暴力とコミュニケーション 第11~12回 集団・同盟・ネットワーク 第13回 反乱の主体 第14回 空間とスケール 第15回 フィードバック |
||
Evaluation Methods and Policy | レポートにより評価する。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
・特に履修要件は定めないが、高校世界史の中世ヨーロッパに関する部分の基礎知識を身に着けていることが望ましい。その不足を感じる場合には自ら参考書等で学習し補ってほしい。 ・随時紹介する参考文献や授業中に配布する資料に目を通すこと。その他、関連する文献や資料を各自主体的に読み進めていくことが望ましい。 |