宗教美術調査法論

Numbering Code G-HUM35 5J030 LJ38 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.4
Instructor name OOHARA YOSHITOYO (Graduate School of Human and Environmental Studies Visiting Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  美術史学の基礎的な考え方を論じ、日本の仏教絵画についての個別研究を通じて作品研究のあり方を講じ、研究の視座に対する意識を涵養することを目的とする。
 あわせて、仏画を調査する際に必要な基礎知識を実地に習得し、調書作成を含む調査技術を身につけることをも目標とする。
Course Goals  研究を行う上で、何をどう研究するかを見つけるというのが実は重要である。はっきり言えば、これが分かった段階で論文は半分書けたも同然である。
 このためには、扱う時代の史資料の残存状況や研究状況をある程度踏まえて、テーマに対して傍証が得られる見込みや従来の研究の盲点を知る必要がある。
 また、例えば、同じ史料であっても、それをどう解釈するかは研究の目的によって変わる。研究の視座、方法論を幅広く知っておくと、応用も可能になり、研究の深みも生まれる。
 講義ではこの点に留意を促し、自力で修士論文のテーマ設定が可能となる力を涵養することを目標とする。
 調査技術では、掛軸・巻子の巻舒ができるように、基礎的な調書作成ができるようになることを目的とする。
Schedule and Contents 美術史学の基礎的方法論と仏画を題材とした作品研究及び実地調査を想定している。

第1回 ガイダンス
第2~4回 美術における価値のものさし
第5~7回 美術史学における編年の方法と問題
第8~9回 仏画の技法論
第10~11回 実地調査による調査技術の習得
第12回 作品研究 
第13回 作品研究 
第14回 作品研究 
第15回 まとめ及び学習到達度の評価
第16回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 講義を基本とするが演習に近い要素を多分に有するため、平常点評価のみとする。
Course Requirements 高校日本史履修程度の基礎学力を有すること。
Study outside of Class (preparation and review) 特に不要であるが、なんでもよいので美術史の概説書位は読んでおいて然るべきかと思量する。
PAGE TOP