文化人類学演習1B
Numbering Code | G-HUM35 5I036 SJ40 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar |
Target Year | Master's students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.3 |
Instructor name | Iwatani Ayako (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
現代における文化人類学の学問的課題とは、近代の前提になっている自己や主体の概念、国民国家を支えてきた諸制度、環境と人間との関係について、「他者」の営みへの身体的参与をとおして問い直すことにある。人類学の諸理論、民族誌を中心に関係諸分野の理論と諸文献を思考の補助線としながら、受講生各自の問題意識を「人間とはなにか」という究極的な問いにつなげるための実践的なアプローチを考究する。 |
||
Course Goals |
・文化人類学を専攻し論文を執筆する受講生の問題意識を、人類学の諸理論や優れた民族誌に接続することで、現代社会における実践的な課題にも通じる普遍性をもった問いに研磨する。 ・修士論文を執筆するにあたって必要不可欠な作法や、プレゼンテーションや論文執筆の方法を習得する。 |
||
Schedule and Contents |
本演習は、文化人類学を専門とする受講生の研究発表、文献紹介、討議によって進行する。受講生は、少なくとも1回、文化、社会、行為、行動に関する自らの研究の方向性を発表する。以下、各回は予想されるテーマであり、内容・順番は受講生の関心によって異なる場合がある。 第1回 講義・講師の紹介 第2回 文化人類学とフィールドワーク 第3回 文化人類学による批判的思考(1)西洋中心主義再考 第4回 文化人類学による批判的思考(2)機能主義 第5回 文化人類学による批判的思考(3)象徴主義 第6回 文化人類学による批判的思考(4)文化をめぐる記述 第7回 文化人類学による人間中心主義再考 第8回 ものからとらえる人間世界 第9回 動物・人の境界 第10回 ジェンダーの境界 第11回 環境に住みこむ人間 第12回 人と景観・公共空間 第13回 身体感覚を記述する 第14回 情動をめぐる人類学的アプローチ 第15回 フィードバック |
||
Evaluation Methods and Policy | 到達目標の達成度を基準として、討論への貢献(40%)、発表内容(60%)で評価する。 | ||
Course Requirements | 受講生は少なくとも1回発表すること | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 講義で提示された文献を精読し、批判的に考察する。 |