文明交流論演習3B

Numbering Code Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Fri.3
Instructor name TOKUNAGA YU (Graduate School of Global Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 日本とアメリカ合衆国は19世紀以降、軍事的また経済的に急速に発展していき、他の地域や国家に影響を与えていく。同時にそれぞれの国に移り住む移民とその子孫も増えていく。この授業では、第一に、日米両国の移民社会の歴史や現状について論じた学術論文(和文・英文)を丁寧に読み込みながら、それぞれの国で移民とその子孫がマイノリティとしてどのような問題に直面し、それに対峙してきたかについて学ぶ。第二に、学術的な調査と論文の執筆についての基本を学んだうえで、先行研究について整理した期末レポート、もしくは史料やフィールド調査などに基づいた期末レポートを書き上げる。読書と議論、調査、執筆を通して、環太平洋地域の移民の歴史と現状について理解を深めることを目的とする。この科目は重複履修可能であるため、本年度使用したテキストは来年度以降3年間は使用しない。

毎週、レジュメ担当者は該当のテキストを要約し、授業中に他の受講者と議論する疑問や考察を書き添えたレジュメ(A4・2枚、ワード文書)を該当授業開始時までにPandAに添付して提出する。該当授業当日、レジュメ担当者は教室でレジュメを他の受講者に配布して発表する。

レジュメ担当者以外も毎週、該当のテキストについて議論するために、自分の疑問や考察をまとめた考察レポート(A4・1枚、ワード文書)を該当授業開始時までにPandAに添付して提出する。

移民をめぐる諸問題に関心のある受講者は「近代移民史1・2」、「文明交流論演習3A」などの関連科目を合わせて受講することを勧める。
Course Goals 1)差別や格差など移民をめぐる諸問題について歴史的に考察することができる。
2)差別や格差など移民をめぐる諸問題について積極的に議論することができる。
3)研究したいテーマについて先行研究の議論を整理して文章化することができる。もしくは先行研究を整理したうえで、学術的な調査に基づいて研究論文を執筆することができる。
Schedule and Contents 第1回:授業概要説明

第2~6回:アメリカ合衆国の移民社会に関する学術論文を丁寧に読み込み、学術論文の書き方と調査手法について学ぶとともに、人種や階級、性差、国際関係が移民の経験に与える影響を理解する。

第7~8回:資料データベースを活用するなどして学術的な調査について実践的な学習を行う。

第9~12回:日本の移民社会に関する学術論文を丁寧に読み込み、学術論文の書き方と調査手法について学ぶとともに、人種や階級、性差、国際関係が移民の経験に与える影響を理解する。

第13~14回:期末レポートについて発表、質疑応答

第15回:フィードバック

※課題はPandAの「課題」ツールから提出する。
Evaluation Methods and Policy ・レジュメと考察レポート:63点(7点×9回)
毎週、レジュメ担当者は該当のテキストを要約し、授業中に他の受講者と議論する疑問や考察を書き添えたレジュメ(A4・2枚、ワード文書)を該当授業開始時までにPandAに添付して提出する。レジュメ担当者以外も毎週、該当のテキストについて議論するために、自分の疑問や考察をまとめた考察レポート(A4・1枚、ワード文書)を該当授業開始時までにPandAに添付して提出する。レジュメ担当者は考察レポートを提出しなくてよい。

・期末レポート:37点
先行研究について整理した期末レポート、もしくは歴史史料などの資料やフィールド調査などに基づいた期末レポートを提出する。この科目を重複履修し、過去に提出した期末レポートと同じテーマで調査を継続する受講生は、新しい資料などを用いて執筆しなくてはいけない。3回生以上の受講生は卒業論文を視野に入れて取り組むことが望ましい。詳しくは授業中に説明する。

担当教員は各課題を到達目標の達成度に基づいて評価する。担当教員への事前の連絡なしに遅刻また欠席したり、課題の提出が遅れたりした場合は減点対象とする。期末レポートを提出しなかった場合は成績評価の対象としない。
Course Requirements 特になし。
Study outside of Class (preparation and review) 毎週、授業までに該当のテキストを読んでレジュメもしくは考察レポートを準備する。
Textbooks Textbooks/References 京都大学蔵書検索KULINEや他大学レポジトリなどで該当のテキストを入手する。詳細は担当教員が学期中に説明する。
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