文明構造論演習4
Numbering Code | G-HUM35 5G025 SJ36 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar |
Target Year | Master's students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.5 |
Instructor name | Tetsuya Kobayashi (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 終末論・黙示録・メシアニズムに関して、近代ドイツ語圏でそれらがどのように語られ、機能してきたのかを検討する。そのためにKlaus Vondung: Die Apokalypse in Deutschlandの重要箇所を講読し議論し、黙示録的思考と歴史哲学の関係、ドイツのナショナリズムと黙示録的イメージの結びつきを理解する。 | ||
Course Goals |
・キリスト教における「終末論」の意義とそれに関連した歴史理解の特色について理解できる ・「破局を通じた再生」を語る黙示録的言説の意義と機能について知る ・黙示録的な思考と歴史哲学の関係を理解できる ・ナショナリズムと黙示録的思考の関係性を知る |
||
Schedule and Contents |
授業ではKlaus VondungのDie Apokalypse in Deutschlandの講読を通じて、終末論の一形態としての黙示録的言説の特徴を理解する。講読を通じて黙示録的な象徴がドイツにおいて如何に受容され、歴史哲学やナショナリズムにどのように関係しているのかを理解していく。 第1回~第3回 黙示録的なものは如何に把握されうるか? ・Klaus Vondung: Die Apokalypse in Deutschland“ :議論の前提の理解 第4回~第7回 黙示録的思考と歴史の意味 ・「歴史」の意味の有無 ・「世界史」と「最後の審判」の関係 第8回~第12回 黙示録的思考とナショナリズム ・ナショナリズム的思考と宗教的思考の関係性 ・第一次大戦と黙示録 ・ナチズムと黙示録 第13〜第14回 黙示録と革命 ・エルンスト・ブロッホ『ユートピアの精神』 第15回 まとめとフィードバック |
||
Evaluation Methods and Policy | レポート、授業中の発表によって評価する。評価基準は、到達目標について、人間・環境学研究科の評価基準に従って評価する。 | ||
Course Requirements | ドイツ語が読めることが望ましい(読めない場合は要相談)。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
・授業中に指示した文献はあらかじめ読んでおくこと ・発表時は十分に準備してのぞむこと |
||
References, etc. |
Die Apokalypse in Deutschland, Klaus Vondung, (Deutscher Taschenbuch Verlag), 授業で講読を行う部分はコピーを配布する
以下のテクストは日本語でよいのであらかじめ読んでおくことが望ましい。 ・ブルトマン『歴史と終末論』 ・レーヴィット『世界と世界史』 |