運動生理学

Numbering Code G-HUM34 5C021 LJ63 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.3
Instructor name KOUZAKI MOTOKI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 本講義では、身体の生理学的基盤としての運動についてホメオスタシスの観点から学習する。我々の運動(あるいは動作)は莫大な骨格の回転運動の組み合わせである。我々の運動(あるいは動作)は冗長で複雑であり、これを理解するためには運動制御とそれに関連する生理学的メカニズムを理解する必要がある。本講義の目的は、我々の運動(あるいは動作)がどのような運動の制御則に基づいているのか?それはどのような生理学的機序なのか?そしてその複雑な制御則がどのような意味があるか?について学習する
Course Goals 修士論文を作成にするに当たり、運動の複雑さ・冗長さを定量する能力を取得することを到達目標とする。
Schedule and Contents (1)筋収縮:ミクロな視点から筋がどのようにして収縮-弛緩しているか、そのためにはどのような制御機構が働いているか、について学習する。

(2)反射調節:筋の固有反射入力、錐体路および錐体外路よりの運動指令が運動ニューロンの興奮性を変化させることにより調節される。ここでは、筋の固有反射入力による筋活動のフィードバック制御について学習する。

(3)神経・筋の情報伝達:骨格筋を支配する運動神経細胞は、体内のさまざまな部位からの入力情報をもとにその出力を決定する。ここでは、これらの入力がどのように変換され出力に反映されるか、複数の入力がどのように総合され、その情報がどのように筋活動に結びつくかについて学習する。

(4)立位と歩行
我々は何気なく立ち、歩く。しかし、この立位と歩行動作という一見単純な動作でさえその制御は極めて複雑である。ここでは立位と歩行の制御則について学習する。

(5)運動の変動
(1)~(3)までの生理学的応答出力は変動する。たとえば、安静にしていても心臓の拍動は変動するし、静止立位時においても身体はグラグラと揺れる。これまではこれら変動は意味のない雑音として無視されてきた。しかし、この変動が時間的に意味のある変数であることが解ってきた。ここでは、この変動の生理学的意味について学習する。

(8)乳幼児の運動
我々が何気なく行っている歩行を例えると、この動作の獲得には、生まれてから約1年が必要である。乳幼児の動作獲得過程を理解することで、我々の運動制御に関する理解が深まる。ここでは、乳幼児の反射と随意運動、とくに原始歩行について理解し、運動の獲得について学習する
Evaluation Methods and Policy 出席状況および研究発表の内容
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 特になし
Textbooks Textbooks/References なし
References, etc. なし
PAGE TOP