運動医科学

Numbering Code G-HUM34 5C019 LJ26 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.2
Instructor name HAYASHI TATSUYA (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 日常的な運動習慣はさまざまな「健康増進効果」を有することが知られている。運動には、呼吸循環機能や筋力・筋持久力、柔軟性など体力的指標の向上のみならず、肥満症、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化症、骨粗鬆症といった「生活習慣病」の予防・症状改善効果が期待できる。本授業では、「健康増進」を目的とした運動の標準的な方法を中心に、運動にはどのようなリスクがあり、それに対してどのように対処すべきかを含めた学習を行う。また、日常の習慣的運動がもたらす健康増進効果がどのようなメカニズムに由来しているのか、最近の内外の研究成果の紹介を含めて分子医学的観点から学習を行う。
Course Goals 運動の持つ健康科学的有用性とともに、運動によって生じる可能性のある健康障害について理解する。また、運動はどのような機序で健康科学的効果を発揮するのかを、生体を構成するミクロ(分子)の視点から理解する。
Schedule and Contents 以下のトピックスを各1~2回の授業で取り上げる。ただし、授業の進み具合や最近の話題などに対応して新規にトピックスを追加したり、順序を入れ替えることがある。 詳細は第1回授業にて説明する。

・運動によって(体力や競技能力以外に)からだの何がどのように変わるのか
・健康増進を目的とした運動とはどのような運動か(有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチングの効用)
・自分にとって適度な運動の強さや時間はどのように見つけるか(運動処方の原則)
・中・高齢者や有疾患者ではどのような運動を行うべきか(健常若年者との違い)
・運動によって病気やケガを誘発しないために(動脈硬化症と突然死、メディカルチェックの意義、夏期の運動と熱中症、運動と風邪など)
・運動はどのような分子機構で糖尿病を予防・改善するのか
・運動はどのような分子機構で筋肥大を生じるのか
・運動類似の作用を誘導する機能性食品とその作用メカニズムはどのようなものか
Evaluation Methods and Policy 平常点(ミニテスト、ミニレポートの提出、50点満点)と期末レポート(50点満点)を総合的に判定する。成績評価の詳細は第1回目の授業で説明する。
Course Requirements 特になし。基礎的事項から説明するので、履修に先立って運動医科学に関する予備知識は不要である。
Study outside of Class (preparation and review) 予習用の資料はその前の授業までの授業中に提示する。
復習は必要に応じて授業中に指示する。
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