Topics in Industrial Policy II
Numbering Code | P-GOV00 64F90 OJ45 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | lecture and seminar | |
Target Year | 1st & 2nd year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.4 | |
Instructor name | ANBASHI MASAHITO (Institute of Economic Research Program-Specific Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 我が国であれば主に経済産業省(旧通商産業省)が実施している、いわゆる「産業政策」について、主に経済学・政治学のアプローチから分析・研究する手法を学ぶ。近年になって世界的に産業政策の役割が再評価されつつあるが、その学問的バックグラウンドは依然として発展途上である。本科目では、産業政策の理論的根拠を学ぶとともに、過去の産業政策「批判」を「批判的に」振り返りながら、近年の国際貿易・海外直接投資、国家補助金、産業集積、技術開発等に関する産業政策の実証分析をレビューする。併せて、各国・地域の産業政策の歴史事例や政策形成過程を細かく見ることで、現実の産業政策をいかに実践するかという視点を涵養することも目指す。 | |||
Course Goals | 産業政策の理論・実証・事例を幅広く理解することにより、学生が今後独自にこの分野についてアカデミックに研究したり、もしくは政策担当者やコンサルタント等になって産業政策を実践したりするための基礎的知識と思考方法を習得する。 | |||
Schedule and Contents |
イノベーションと技術変化の理論・実証・事例を理解するために、基本的に以下のプランに従って授業を進める。ただし、授業の進み具合や学生からの要望に応じて、順序やテーマを一部変更することがある。授業は、教員による講義と学生による輪読発表を組み合わせて実施される。 第1回 イントロダクション、産業政策の潮流の紹介 第2回 産業政策の理論的基礎① 第3回 産業政策の理論的基礎② 第4回 産業政策の伝統的な/近年の実証分析 第5回 国際貿易・海外直接投資と産業政策 第6回 国家補助金と産業政策 第7回 産業集積と産業政策 第8回 技術開発と産業政策 第9回 米国・EUの産業政策 第10回 東アジア(韓国・中国等)の産業政策 第11回 東南アジア(ASEAN)の産業政策 第12回 国際機関による産業政策に関する提言 第13回 ポスト・ケインズ学派や進化経済学派の産業政策① 第14回 ポスト・ケインズ学派や進化経済学派の産業政策② 第15回 総括/フィードバック(フィードバックについては、授業中に指示する) |
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Evaluation Methods and Policy | 基本的に平常点(輪読発表と議論への参加、必要に応じてレポートの提出)のみで評価する。 | |||
Course Requirements | 特に基礎知識の有無を問わないが、ミクロ経済学、統計学・計量経済学、社会科学方法論の関連科目も併せて受講するとより理解が深まると思われる。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 文献の輪読学習に向けて予習・準備が必要である(輪読発表は6~8時間、それ以外は3~5時間程度)。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 授業で使用する文献は別途指示する。 | ||
References, etc. |
産業政策の経済分析, 伊藤元重・清野一治・奥野正寛・鈴村興太郎, (1988, 東京大学出版会) International Handbook on Industrial Policy, Patrizio Bianchi and Sandrine Labory, (2006, Edward Elgar) The Oxford Handbook of Industrial Poicy, ElgarArkebe Oqubay, Christopher Cramer, Ha-Joon Chang, and Richard Kozul-Wright, (2020, Oxford University Press) |