Japanese Politics and Foreign Policy
Numbering Code | P-GOV00 64300 SJ42 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | 1st & 2nd year students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.2 | |
Instructor name | NARAOKA SOUCHI (School of Government Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 現在日本外交にとって大きな課題となっている領土と海洋をめぐる問題について、セミナー形式で議論を行う。領土問題は、国家間の立場の隔たりが大きく、解決が容易ではない問題である。本講義では、北方領土問題、尖閣諸島問題、竹島問題について詳しく検討を行い、今後領土問題を解決するための方法を共に考えていきたい。また、これらの問題についてより深く考究するため、参加者の関心に応じて、他のいくつかの地域の歴史的変遷と現状(樺太、対馬、小笠原諸島など。日本以外の地域でも可)および海洋をめぐる諸問題(海軍、海洋法、海洋資源、漁業)についても検討を行う。 | |||
Course Goals | 領土と海洋をめぐる問題に関する基礎的知識を習得し、今後これらの問題について考える視座を身につけること。歴史を通して、現代の外交について考えるための視点を獲得すること。 | |||
Schedule and Contents |
1.オリエンテーション 授業の目標や内容についてのオリエンテーション。各回の報告担当者を決める。 2.北方領土問題(1) 幕末~樺太・千島交換条約締結(1875年) 3.北方領土問題(2) 19世紀後半~日ソ共同宣言(1956年) 4.北方領土問題(3) 1956年以降~現在(1990年代以降を中心に) 5.尖閣諸島問題(1) 19世紀以前~日本による領土編入(1895年) 6.尖閣諸島問題(2) 19世紀末~日中共同声明(1972年) 7.尖閣諸島問題(3) 1972年以降~現在(1990年代以降を中心に) 8.竹島問題(1) 江戸時代~太政官指令(1877年) 9.竹島問題(2) 1877年以降~1910年(日本による領土編入(1905年)を中心に) 10.竹島問題(3) 1910年以降~現在(韓国による李承晩ラインの設定(1952年)を中心に) 11.その他の関連する諸問題の検討(1) 12.その他の関連する諸問題の検討(2) 13.その他の関連する諸問題の検討(3) 14.ゲスト・スピーカーによる特別講演 15.総括、フィードバック *北方領土問題、尖閣諸島問題、竹島問題の検討を何回行なうか、その他の諸問題として何を取り上げるかは、参加人数や参加者の関心を考慮して決定する。 *ゲスト・スピーカーとしては、政治家、外交官(OBを含む)などを招くことを検討している。 |
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Evaluation Methods and Policy |
授業での報告および議論への貢献度(50%)と出席状況(50%)で評価する。 無断で4回以上欠席した者には単位を与えない。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
北方領土問題、尖閣諸島問題、竹島問題の回については、毎回参加者全員が教科書の該当部分を読んでくること。 授業初回に詳細な文献リスト、参考書の一部のコピーを配布する。報告者はこれを活用して、最新の研究成果を踏まえた報告を行うこと。 |
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Textbooks | Textbooks/References | 日本の領土問題ー北方四島、竹島、尖閣諸島, 保阪正康・東郷和彦, (角川書店、2012年), ISBN:9784041101629 | ||
References, etc. |
日本政治外交史, 五百旗頭薫・奈良岡聰智, (放送大学教育振興会、2019年), ISBN:9784595319457 安全保障戦略, 兼原信克, (日本経済新聞出版、2021年), ISBN:9784532176969 日本の領土, 芹田健太郎, (中公文庫、2010年), ISBN:9784122054165 |