Advanced Seminar on Case Studies V

Numbering Code Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits Course Type topics seminar
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.4・5
Instructor name TANAKA YASUHIRO (Graduate School of Education Professor)
UMEMURA KOTARO (Graduate School of Education Senior Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 本研究科附属心理教育相談室において担当した事例を通して、臨床心理実践のための理論と方法の問題を具体的に取り上げる。心理臨床における関係性の問題や事例の展開についても検討をおこなう。
Course Goals 報告されたケースの心理療法面接プロセスについて理解する視点を養うことによって、多様なケースを担当する準備が整った状態を目指す。
Schedule and Contents 授業は次の方法で後期15回行う。なお、今年度も双方向型のオンライン授業にて実施する。
具体的には、毎回の事例発表者を事前に決定して,順番に各自の事例を提示し検討していく。まず事例提供者が事例の概要,見立て,心理療法の展開過程を提示する。場合によっては,数回のセッションにとりわけフォーカスを当てて報告し、さらに、担当者としてどのように考えどのように関わっていたかなどの主観的な読みを提示する。その上で、参加者とともに、質疑応答やディスカッションを通して,心理臨床事例に関して理解を深めていく。同時に,セラピストとしてのあるべき態度,関わり方等に関しても,各自の実践事例と関連づけながら検討し、体得していく。フィードバックは全15回の授業のなかに含める。
なお、双方向型のオンライン授業にて実施する。
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】
平常点(事例検討へのコミットメントと取り組み)をもとに評価をおこなう(100%)。

【評価方針】
上記の到達目標に沿って、担当教員合議の上で、演習独自の基準を設け評価する。
主に、以下の観点に関して総合的に評価する。

・事例に対するセラピストとしての倫理性の理解が深まる
・クライエントの心に生じていることの理解が深まる
・セラピストの心に生じていることの理解が深まる
・治療関係や臨床場面に生じていることの理解が深まる
・発表者の場合は、セラピスト自身の体験や理解のあり方への向き合い方と見直しの度合いが深まる
・参加者の場合は、個々の事例に即して、自らの事例理解を見直そうとする姿勢の程度や、発表者がクライエントとの臨床体験に立ち戻って捉え直すことを促進するような関わりの姿勢の程度が深まる

最終的には、評価は到達目標について、教育学研究科の成績評価の方針に従って評価する。
Course Requirements ・修士課程の学生は、「インテークカンファレンス」,「臨床心理実習ⅠA(心理実践実習)」(原則М1),「臨床心理実習ⅠB(心理実践実習)」(原則М2),「臨床心理基礎実習Ⅰ・Ⅱ」(原則М1),「ケーススーパーヴィジョンⅠ」(原則М1),「ケーススーパーヴィジョンⅡ」(原則М2)を併せて履修すること。
・心理教育相談室のスタッフとして、心理臨床実践を行うための知識・技能・倫理を身に付けていること。
・教育学研究科以外の学生は履修不可,受講は、臨床心理学コースの学生に限る。
Study outside of Class (preparation and review) ・発表者は、念入りにレジュメを作成し、準備を徹底すること。
・授業後は、発表者、参加者ともに、コメントされたことや自らが感じたことを意識化して、自分のものとするよう努力する。
・心理療法や心理アセスメントに関する理論および実践について、文献を自発的に調べ、精読する。
・その他、臨床心理学や精神医学、発達心理学等の理論や知見に限らず、事例を理解するにあたり、必要と考えられる事項や観点について文献を自発的に調べ,視野を広げる。
・当該事例や心理療法・心理臨床について、より深い理解の観点を探究する。
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