Advanced Studies: Curriculum, Instruction & Assessment III

Numbering Code G-EDU44 56283 LJ47 Year/Term 2022 ・ Intensive, First semester
Number of Credits Course Type special lecture
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name SAKUMA AKI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course この授業では、「教師教育史の日米比較」をテーマにする。目的は以下3つに設定する。
 まず、19世紀以降のアメリカの教師教育の歴史を概観し、教師教育改革の焦点がどのように変化してきたか・してこなかったのかを探究する。
 次に、アメリカの教師教育に関する情報を参照する際に、妥当な日米の比較枠組みについての理解を深める。日本の教師教育は、明治初期、昭和の占領期、1990以降の三つの時期に、主としてアメリカの教師教育制度から大きな影響を受けてきたため、アメリカの情報が参照されることが多い。しかし、残念ながら妥当な比較枠組みが設定されていない場合が多いからである。
 第三に、現在展開されている日米の教師教育改革の現状と課題について、実際に比較しつつ、ディスカッションをおこなう。
Course Goals 到達目標は、上記目的に照らして、以下3点である。
第一は、日米の教師教育史のおおまかな流れを理解すること。
第二は、日米の教師教育に関して、妥当な比較枠組みを構築できるようになること。
第三は、現在展開されている日米の教師教育改革の現状と課題について、各自自分なりの知見を構築すること。
Schedule and Contents 具体的なテーマや扱う文献の量、発表や議論の方法については、参加者と事前に相談しながら調整し決定していく。
1.オリエンテーション:教師教育史を研究するということ
2.19世紀アメリカ教師教育史(1):女性史の観点から
3.19世紀アメリカ教師教育史(2):専門職史・教職史の観点から
4.19世紀アメリカ教師教育史(3):州立師範学校史の観点から
5.19世紀アメリカ教師教育史(4):教育学史の観点から
6.20世紀アメリカ教師教育史(1):1890s-1940s
7.20世紀アメリカ教師教育史(2):1940s-1990s
8.現代アメリカ教師教育の課題(1):改革のレトリック分析
9.現代アメリカ教師教育の課題(2):企業型改革の展開および教育学部改革
10.日米比較枠組みの探究(1):日本における教師教育研究の展開
11.日米比較枠組みの探究(2):教育学部・大学院の構造比較
12.日米比較枠組みの探究(3):教職の労働条件や職務内容、学校文化の比較
13.日本の教師教育改革の展開(1):教員免許・研修制度の改革
14.日本の教師教育改革の展開(2):教員養成カリキュラムの改革
15.日本の教師教育改革の展開(3):教職の労働条件や職務内容の改革
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】評価は、授業への参加貢献内容(毎時間の発言およびリアクション・ペーパーの内容)を50%、最終レポート50%の合計でおこなう。概ね到達目標に達している者を合格とする。
【評価方針】到達目標について、教育学研究科の成績評価の方針に従って評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 指定教科書をあらかじめ通読しておくことが望ましい。
Textbooks Textbooks/References アメリカ教師教育史, 佐久間亜紀, (東京大学出版会、2017年)
References, etc. その他の文献資料は、授業時に指示する。
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