Advanced Studies: Curriculum, Instruction & Assessment II
Numbering Code | G-EDU44 56282 LJ47 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
---|---|---|---|---|
Number of Credits | Course Type | special lecture | ||
Target Year | Master's students | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Tue.2 | |
Instructor name | ISHII TERUMASA (Graduate School of Education Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 教育改革の焦点が量から質へとシフトするなかで、教育課程改革においても、内容よりも資質・能力(コンピテンシー)をベースにする方向性が打ち出されている。だが、「コミュニケーション能力」をはじめ、昨今重要視されるポスト近代型能力は、学校教育のみで形成しうるものではない。また、そうした包括的な能力を強調することに対しては、全人評価の危険性も指摘されている。本講義を通じて、学校がすべきこととできることの両面を考慮しながら、学校の教育目的・目標としての能力(学力)についてどう議論していけばよいのかを考える。 | |||
Course Goals | 教育方法学研究の最新の知見について理解するとともに、それを現代日本の教育課題と結びつけて考えられるようになる。 | |||
Schedule and Contents |
下記のトピックを網羅しつつも、そのうちいくつかを重点的に扱う。 1. オリエンテーション 2. 現代社会の変化と学校教育の変容(歴史の中の学校) 3. 現代社会の変化と学校教育の変容(ポスト近代社会の中の学校) 4. 戦後学力論争史(学力論の成立と展開) 5. 戦後学力論争史(「学び」論以降の展開) 6. 教育目標(能力)分類の枠組み(目標分類学をめぐる論争) 7. 教育目標(能力)分類の枠組み(新しい目標分類学の開発) 8. 教育目標(能力)分類の枠組み(資質・能力を捉える枠組みの提案) 9. 資質・能力ベースのカリキュラムへの動き(資質・能力ベースに向かう教育課程政策) 10. 資質・能力ベースのカリキュラムへの動き(資質・能力ベースの危険性と可能性) 11. 新しい能力・学力を形成する授業と評価の方法論(アクティブ・ラーニングの読み方) 12. 新しい能力・学力を形成する授業と評価の方法論(「教科する」授業の提案) 13. 新しい能力・学力を形成する授業と評価の方法論(パフォーマンス評価論の提起) 14. 現代社会における学力像と学校像の模索(普通教育のカリキュラムの構想) 15. 現代社会における学力像と学校像の模索(スタンダードに基づく教育改革の再定義) |
|||
Evaluation Methods and Policy |
【評価方法】授業中の発表(50%)と最終レポート(50%)にて評価する。 【評価方針】評価基準は、到達目標について、教育学研究科の評価方針に従って評価する。 |
|||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | レジュメでの報告を軸に進める予定であるため、授業での積極的な取り組みを期待する。 | |||
Textbooks | Textbooks/References |
今求められる学力と学びとは:コンピテンシー・ベースのカリキュラムの光と影, 石井英真, (日本標準) 再増補版・現代アメリカにおける学力形成論の展開, 石井英真, (東信堂) 未来の学校, 石井英真, (日本標準) |