Colloquium on Educational Training of Clinical Psychologist
Numbering Code | G-EDU51 66156 SJ46 | Year/Term | 2022 ・ Intensive, Second semester |
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Number of Credits | Course Type | topics seminar | |
Target Year | Doctoral students | Target Student | |
Language | Japanese | Day/Period | Intensive |
Instructor name | KUSAKA NORIKO (Graduate School of Education Visiting Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
臨床実践指導学では、心理臨床の実践ならびにその指導に関する主体的な考えを受講生が考察し発展させていくために、講師の臨床実践指導体験に基づく講義、事例の検討を通して受講生との全体討議を行う。事例検討においては、事例の検討にとどまらず、事例発表者、事例検討の参加者は、事例を発表する、検討する、事例を聴く、コメントする体験をそれぞれ振り返り、事例検討ならびにスーパーヴィジョンに通底する臨床実践指導とは何かを深く考えていく。特に、今年度は、当講座での重要課題の一つであるスーパーヴィジョンに関してとりあげる。 |
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Course Goals |
臨床実践指導者養成の要となる心理臨床実践指導において、スーパーヴィジョンの意義と目的を主体的に考え、体験に基づいて説明ができるようになる。 さらに、通常の「指導」概念はもとより、その心理臨床における固有の課題やその課題に対するアプローチ、実践に関わる現実的制約等への対応や自身の具体的対応の在り方を深く検討し考察できる。また、スーパーヴァイザーとして事例へ関わる姿勢、事例検討や心理臨床実践に対するコメントを形成し表現する力を習得する。 |
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Schedule and Contents |
おおむね以下のようなテーマに沿って連続3日間(15回)の授業を行う。 第1回 オリエンテーション:スーパーヴィジョンおよび臨床実践指導について 第2回 事例検討Ⅰ 第3回 アフターセッション 第4回 事例検討におけるコメントの諸相 第5回 個人スーパーヴィジョンの諸相 第6回 「臨床性」とは何か 第7回 事例検討Ⅱ(スーパーヴィジョン事例) 第8回 アフターセッション 第9回 スーパーヴィジョンとコンサルテーション 第10回 事例検討およびスーパーヴィジョンに関する全体討議 第11回 臨床実践指導におけるアセスメント 第12回 心理臨床家の成長について 第13回 臨床実践指導における臨床性 第14回 心理臨床研究と臨床実践指導に関する諸課題 第15回 まとめ |
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Evaluation Methods and Policy |
【評価方法・観点】 本演習の目的に従って、出席と事例報告及び事例検討ならびに臨床実践指導の内容を総合して成績評価を行う。また事例発表においても、その内容に鑑みて多角的に評価を行う。 【評価基準】 到達目標について、教育学研究科の評価基準に従って評価する。 |
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Course Requirements | 教育学研究科以外の学生は履修不可。受講は、臨床実践指導者養成プログラム(臨床実践指導者養成コース)の学生に限る。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
授業内で事例検討会を行うため、受講者は自身の事例発表準備が必要となる. また、事前に参考書「心理臨床におけるスーパーヴィジョン」を読んでおくことが望ましい。 |
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References, etc. |
心理臨床実践におけるスーパーヴィジョン, 皆藤章、他, (日本評論社,2014年), ISBN:978-4-535-56330-8 スーパーヴィジョンの実際問題―心理臨床とその教育を考える, ポール・クーグラー編著・皆藤章監訳, (福村出版,2019年), ISBN:9784571240775 |